第 278回の 「又、アメリカ大使館」などで何度か書いて来たように、ケネディ好きの日本人を一瞬喜ばせたケネディ大使が着任してから、自分が何のために大使になり何を しなければならないのかなんて自覚がないことを晒してしまい日本人の感情を逆なでしたバカな発言で日本人を失望 させてくれました。
何で、日本がこんな目に会わなければならないのかと、オバマの日本軽視にがっかりさせられていますが、どう やら、日本だけではないようです。
JBpress(日本ビジネスプレ ス)より 2014.02.19(水)
米国の外交に暗雲 をもたらす選挙功労人事 古森 義久
バマ大統領の大使任命が、選挙献金への報償にあまりに傾きすぎる」という批判が、ワシントンで噴出してきた。
選挙資金を巨額に寄付した実績だけで大使に任命された人物のなかには、外交の基礎知識が極度に欠ける人物もいること が判明し、嘲笑を受けるという事態なのだ。
日本に送られてきたキャロライン・ケネディ大使も、大統領選でオバマ候補を強力に支持した功績を高く評価され、選ば れている。この論功行賞人事の論議の広がりは、わが日本にとっても他人事ではないようだ。
ア ルゼンチンについて何も知らないマメット氏
オバマ大統領が自分の選挙キャンペーンで巨額の寄付金を集めてくれた人物を大使に任命して恩返しをするという人事 パターンは、就任1期目に日本駐在大使としてジョン・ルース氏を選んだ頃か ら顕著だとされてきた。フランス駐在大使に任じられたチャールズ・リブキン氏は、2008年の大統領選挙でオバ マ選対の財政委員長だった。
2 期目の今回は、外交や政治はもちろん中南米情勢にもまったく無縁の選挙コンサルタント、ノア・マメット氏がアルゼンチン駐在大使に任命された。同氏は 2012年の大統領選挙で、民主党のオバマ候補に合計50万ドルの選挙寄付金を集めたバンドラー(束ね役)とし て名を知られていた。
大使の任命は議 会の上院で承認されなければならない。マメット氏も2月6日の上院外交委員 会の公聴会に出て、証言し、議員たちの質問に答えた。その質疑応答で、同氏はまず赴任国のアルゼンチンは過去、 一度も訪れた経験がないことを明らかにした。さらにはアルゼンチンを米国の「同盟国」と呼び、「成熟した民主主 義国」とも評した。
もちろんアルゼンチンが米国の同盟国であるという認識は誤りだし、完全な民主主義国家でもない。議員たちからは 「ずいぶんユニークな同盟国だ」といった皮肉な発言が続出した。…以下略
オバマさんは完全に外交を捨てたのでしょうか。まだまだ酷そうな大使も いるようです。
何と、任務先の国に国王がいることも知らなかった大使がいるそうです。その点、ケネディさんは天皇陛下がお られることは知っていたようですね。これでも、まだ良い方だったのかもしれません。
その日本人の怒りを買った、イルカ漁をイタリアの記者が擁護してくれている面白い記事がありました。
WIRED.jpよ り 2014.2.18 TUE
な ぜイルカだけが特別なのか? 日本のイルカ漁をイタリア版「WIRED」が擁護する
「み んな命を奪っている──これが、和歌山県の仁坂吉伸知事が語る、毎年世界を憤慨させているイルカ追い込み漁に対する 批判への日本からの反論だ。そして、それは正しい」。WIRED.itが世 界に問いかける、イルカをめぐる「根本的な問題」。
愛想のいい哺乳類 の群れは、不幸なやり方で有名になってしまった和歌山県太地湾にやって来る。そして脊柱に突き刺された鉤によって流 血させられて死ぬこととなる。日本では、イルカは伝統的な食物だ。そして、その漁のシステムも伝統の一部だ。
和歌山県の仁坂吉 伸知事は、糾弾する人(西洋世界全体、もしくは駐日アメリカ大使キャロライン・ケネディや、ジョン・レノンの未亡人 のオノ・ヨーコ、さらにはハッシュタグ#tweet4taiji、 #HelpCoveDolphinsを通して集まったTwitterの住人たち)に対して、なぜイルカを殺すことがダメで、ウシやブタならいいのか?と問 うた(それにイルカは絶滅の危機にはない)。
彼はこう語った。 「食文化には違いがあり、さまざまな立場を相互に尊重するのが文明の知恵です。わたしたちはウシやブタの命を奪って 生きています。イルカ漁だけが非人道的だと言うべきではありません」。
イルカ漁で用いら れている畜殺技術、つまり鉄の鉤に よる脊髄の切断は、動物の苦痛を避け最小化しているといわれる。こうしたことは、ニワトリやウシの命がまったく尊重されていない、西洋の畜産業界において 見ることはできない。わたしたち西洋人は、わたしたちが日々行っている虐殺を棚に上げて、意見を言うことができるの だろうか? わたしはそうは思わない。 理想的な世界においては、誰も肉を食べるべきではなく、自由に生きる権利は動物のみならず植物にも拡大されなければならないにしてもだ。
イルカは高貴な動 物と考えられている。知性をもっていて、人間のよき友人だ。法律によってはイルカを「人」、つまり人類ではない 「人」として認め、生存権と自由権を与えるに値すると認めた国もある(参考:インドがイルカを「人」と認めた )。そうした国では、彼らを水族館に押し込めて搾取することはもはやできない(一方、それ以外の場所では一生プールの中でボールを追いかけて暮らすシャチ やイルカでいっぱいだ)。
ともあれ、わたし の疑問は次のものだ。果たして知性 が優っていることで、生命はより価値あるものになるのだろうか? もしそうだとすれば、なぜイヌは保護されるのか? 科学はイヌをガチョウよりも知性が低 いと判断している。しかし、イヌはほかの動物たちがもたない権利をもっている。ネコもそうだ。
わたしは世界を旅 しているなかで、イヌやネコが殺さ れるのを目撃したことがある。棒で殴られ、失神し、血を流して吊されていた。その光景に、わたしは胸を痛めた。わたしはずっとイヌやネコを飼ってきたの だ。わたしは田舎で育ち、母親は農業に従事している。イヌやネコ以外にもヤギやニワトリ、カモ、ウシなども飼ってき た。自信をもっていうけれど、彼らが死 ぬのを見ることが、胸の痛みにおいて劣っているということは決してない。
あるいは、ウシは 頭が悪く主人になつかないため、尊 重するに値しないという考えを誰かがもっているのだろうか。だとしても、これも事実ではない。もしウシを知っていれば、「ウシのような目」という表現(イ タリア語できょとんとした無表情の目つきを表す)には何の根拠もないことがわかるだろう。昔ながらのやり方で彼らの 世話をしたなら、ウシたちはそれぞれ性 格にも違いがあり、あなたがやってくるのを見て喜びもするし、目や、鼻面をぶつけることや尻尾で叩くことで会話をしていることがわかるだろう。
ウシたちを殺さね ばならないとき、ウサギやニワトリ 以上に母は動揺することがあった。彼女はウシの一頭一頭の個性をわかっており、彼らの好みや心情も知っていた。しかしだからといって彼女は農業を辞め、 スーパーでプラスチックの包装の中のきれいで清潔な細切れ肉を買うことを選びはしなかった。
根本的な問題はこ こにある。わたしたちは毎年、太地町で起きていることを映像や写真を通じてたくさん見るけれど、ウシたちの身に起 こっていることを見ることほとんどない。そもそも誰も、ウシやブタのためにTV シリーズを制作したりはしない。ハンバーガーはわたしたちの日常に欠かせぬ食べ物であるし、何について怒らなけ ればならないかをわたしたちに教えているのは、今回も、そしていつもアメリカだ。決して中国や日本ではない。
見事に書いてくれ ています。これ以上言うことはありません。これをケネディさんに読んでもらっても、きっと分からないのじゃないで しょうか。その程度の人だと思います。
と ころで、実際に牛や豚のの現場を見たことは無いのですが、の行われている工場へ出入りしていた経験はありま す。
こんなところでも無知を晒しますが、最初はそこでが行われていることを知りませんでした。ところが、訪 問すると、何時も、異様な匂いがするので す。肉を使っていることは分かっていたので、その匂いなのだろうとは思ってましたが、それにしては匂いが妙に生臭いのです。その後、そこでも行われて いることを知り、その匂いに納得したものです。
その時思ったのは、こういう職場で働くのは大変だろうな、こうした人達の苦労のお陰でおいしい肉を何のこだ わりもなく食べていると思うと申し訳ない気持ちになったものです。
ケ ネディさん達のようなイルカを殺すことに反対する人達は一度牛や豚の場を見学すべきだと思います。それで尚且つ 何にも感じずおいしく肉を食べ、それで も、イルカを殺すことをきちんとして理由付けした上で反対できるのなら、その主張に耳を貸すことはできるかもしれません。