大変な事になるのじゃないかと思ったワグネル軍団の進軍は中断されたようです。なんだか良かったのか悪かったのか。
宮崎さんが報告してくれています。密かに、人類の滅亡を期待していましたが、そうはならないのかも。
とは言え、奴等は何を考えているのか解らないだけに今後の動きはどうなることやら。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023) 6月25日(日曜日) 通巻第7809号
ワグネル軍団、モスクワへの進軍を中断
なぜか、ルカシェンコが仲介、密約の中味は?
明らかに軍事的叛乱だった。
ワグネル軍団のボス、プレコジンは「ロシア軍は弾丸を供給してくれない。これでは戦えない。軍首脳陣は腐っている。ロシア軍はわれわれをミサイル攻撃した」などと息巻いた。
6月24日、プーチンはテレビ演説し、「1917年革命前夜だ」と喩え、叛乱を処罰する。これは国家への裏切りである」と言明した。
メドベージェフは「核兵器がワグネルの手に渡ると世界の終わりだ」と発言した。
一方。ウクライナならびに西側の論調は、叛乱による混沌とプーチン退場に期待し「プーチンの終わりの始まり」と報道した。
ワグネルの残存兵力は2万強だが、負傷兵を含む。このうち5000がモスクワの手前200キロまで迫った。出動したチェチェン軍と道路を挟んだ対峙した。
ロシア側はモスクワ市内の要所に警戒態勢を敷き、進軍予定の道路にトランクを横倒しにして防御壁、また道路を破壊し戦車、装甲車が通過できない措置を講じた。モスクワ市長は外出を控えるよう警告した。
一般的に反乱軍ははっきりと目標を謳い、計画的な部隊の配置をする。嘘放送を流す必要から広報を重視しテレビ局を制圧する。SNSだけでは偽情報の判定が難しい。
そのうえで呼応する部隊(つまりロシア正規軍の一部が裏切る。)、支援する機関や団体、待ちに支持者が繰り出すなど、叛乱を支持する運動が起こるはずだ。
ナバルヌイ支持派は沈黙し、モスクワは至って静かだった。
どこにもワグネルへの支援はなくモスクワは落ち着いていた。新聞はワグネル批判一色であり、日頃のプーチン批判デモも起こった気配がない。
こうした冷たい反応にワグネル軍団が如何に判断したかは不明だが、プレコジンはルカシェンコからの長時間の電話説得に応じ、ともかく進軍を止め、ワグネル陣地へ引き返せと命じた。
なぜここでベラルーシの大統領が仲介したのか。かれはプーチンの意を受けて何らかの取引条件を提示したはずである。クーデタ未遂は茶番に終わるか、いかなる密約があったかはこれから明らかになるだろう。
腹黒い奴等が何を考えているのかは分からないだけに、何が起きてもおかしくない状況でしょう。
さて、どうなることやら。人類は生き残るのか。それとも、地球が勝つのか。