団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

太陽電池市場縮小

2008年03月16日 | 太陽光発電

  第3091回第3092回で06年、07年と2年連続太陽光発電の設置がダウンしたようだと書きましたが、やはり本当だったようです。 

  日刊工業新聞

  07年の太陽電池国内市場、2年連続で縮小-出荷量26%減少

 太陽電池の国内需要が2年連続で縮小している。太陽光発電協会(佐野精一郎代表=三洋電機社長)のまとめによると、07年の出荷量は21万717キロワットで前年比26・6%減と大幅に落ち込んだ。世界需要は拡大しているが、国内では国の住宅用補助制度が終了したことが響いた。さらにシリコンなど原材料が不足し、シリコンなど原材料高や原油高騰で太陽光モジュールの価格が上昇に転じたことも太陽電池メーカーにとっては“逆風”となっている。

 06年に同1・4%減となり初めてマイナス成長に転じた国内需要が、さらに07年も落ち込んだ最大の要因は家庭用の不振。05年度に補助制度が終了してから、市場縮小が止まらない格好だ。

 公共・産業用は同6・3%減と比較的小幅のマイナスにとどまったものの、全体の9割近くを占める家庭用が同29・0%減の18万449キロワットと大きく落ち込んでしまった。(掲載日 20080314日)

  もしかしたら、去年太陽光発電の営業を諦めて坂出体育館の嘱託として勤めたのは正解だったかもしれません。横ばいの6年でさえ後半は営業成績が上がらずに苦労したのですから7年の3割近い下落だと殆んど無給になっていた可能性もあります。

  嘱託の給料が微々たる物とは言えども無給ではないですから助かったと言っても良いようです。

  それにしても、感覚としてはかなり冷え込んでいるとは思っていましたがまさか3割近くも前年割れしていたとは驚きです。その上香川県は普及率が全国的にも高かったので他の近隣県と比べても落ち込みが激しかったようなので、もっと苦戦しているかもしれません。

  しかし、世界の動きとこれほどまでに乖離してしまった日本という国の政治の貧困さはもうどうにもならないのでしょうか。

 ガソリン税や日銀総裁の問題を見ていると、日本の国の未来より今の政局にしか興味が無い政治家を選んだ国民のバカさ加減が良く分かります。

自業自得でしょう!


ツバキとサザンカ

2008年03月15日 | 無知

  

日頃、何の意識も無く当たり前だと思っていることでも、いざそれを説明しようとしたり絵にかいたりすることはまずできません。これは漢字は読めても書けないことにも通じるのかもしれません。つまりは、それだけ注意深くその対象物を観察していないだけのことだと思われます。

  そんな一つに、ツバキと山茶花があります。これがツバキでこれが山茶花だと漠然と区別はつくつもりだったのですが、いざその違いを言葉にしようとすると何にも出てきません。つまりは見た目の雰囲気だけで区別していただけのようです。

  そこで、サーチしてみました。沢山ありました。 

  原体験コラム より

  Q12 ツバキとサザンカの違いは?

 A12  サザンカは秋咲きで、花は平開、花びらは一枚ずつ散り、若い枝葉・子房・実などに一面粗毛があります。ツバキ(ヤブツバキ)は春咲き、花は筒状で一緒に散る、全体に無毛などのの特徴があるので区別できます。

 サザンカ、ツバキ、チャなどはみな近縁種なので交雑品種がつくれるほどです。種とは何か?は難しい問題ですが交雑してその子に生殖能力があったら同種とするといった、マイヤーの考え方もありますのでごく近い仲間だといえます。サザンカとツバキの雑種にハルサザンカがあります。サザンカの野生種の花は白色ですが多くの品種があり、花の形も色もいろいろです。若い枝葉、子房、実に多数の粗毛があるのが特徴です。秋咲きで花は平らに開き花びらは一枚一枚ばらばらに散ります。これに対し、ツバキは春咲きで、花は筒状で花弁の基部が癒着しています。このため、散るときは花冠ごと散るので首が落ちることを連想し、武家の屋敷には敬遠されていました。そこで、チリツバキという品種ができたほどです。日本ではサザンカに山茶花という漢字を与えていますが山茶は中国ではツバキをさします。椿は国字で、サザンカの漢名は茶梅です。

    Yahoo!知恵袋より

  山茶花と椿の簡単な見分け方は?

 サザンカとツバキの簡単な見分け方は、色々言われているのですが、両者の雑種も存在するので、一概に言い切れないのが実情です。

【よく言われている見分け方】

・サザンカは、秋~冬にかけて花を咲かせる。ツバキは、初春に花を咲かせる。

・サザンカは、花びらがばらばらになって散る。ツバキの花は花ごと落ちる。

・サザンカの葉柄や若枝などには毛が生えているが、ツバキには毛が生えていない。

・サザンカの葉にはぎざぎざが目立つ。ツバキの葉にはぎざぎざがない。

    • 葉の違い:太陽に透かすと、葉脈が白いのがツバキで、黒いのがサザンカだそうです。
  • ・・・上記がよく言われる一般的な見分け方ですが、例外が、結構あるようで

  参考:さざんか  薮椿(やぶつばき)

  花びらがばらばらに散ると花ごと落ちるのが分かり易そうです。そういえば、坂出の体育館にも山茶花と私が思っている木があるのですが、花びらはばらばらに落ちています。毎日花びらを掃除しているので間違いなさそうです。

  それにしても、物事を如何にいい加減に見ているかを思い知らされます。晩年絵を描いていた本田宗一郎さんが対象物をよく観察するというようなことを言っていたのを思い出しました。
  観察眼を身につけるためには案外絵を描くのも良いかも知れませんね。その対象物を見ないで正確に描けるものなんて私には一つも無いように思えます。漢字も同じでしょうね。

如何にアバウトで生きていることか!


売電価格

2008年03月13日 | 太陽光発電

  ちょっと信じられないような記事がありました。北海道電力が太陽光発電などの購入価格を引き上げるというのです。本当でしょうか。

  北海道新聞より

  新エネ電力、購入拡大 バイオガスや太陽光 北電が新年度(03/09 07:07

 北海道電力は新年度から、家畜のふん尿などから発生したガスを利用して発電するバイオガス発電や太陽光発電など新エネルギーからの電力購入拡大に乗り出す。バイオガスでは購入の契約条件を緩和し、太陽光では購入単価を引き上げるなど、二酸化炭素排出量の少ない新エネルギーの普及をさらに後押しする。

 北電は、道東の酪農家などから、契約電力を五十キロワット以上の高圧電力に制限してバイオマスプラントで発電した電力を購入しているが、四月からその制限を撤廃。五十キロワット未満でも購入する。

 一般家庭を中心に購入している太陽光では、十月から、割安料金メニュー「ドリーム8」の加入者からの購入単価を引き上げる。これまで夜間時の発電分は、一キロワット時当たり七・一五円で購入していたが、十月からは昼間時の単価である同二七・一六円に引き上げる。

 また、現在は購入の募集をしていない風力発電でも、受け入れ拡大が可能かどうか、三月中をめどに検証する。余力があれば、追加募集する構えだ。

 北電の本年度一月末現在の新エネルギーからの購入実績は、風力発電が五十三件から二十五万六千キロワット、太陽光は三千八百七十五件から一万六千キロワット、バイオガス発電は十七件から千二百キロワットとなっている。

 過去十年間では、風力・太陽光は件数で十三-三十倍、電力で四十-百五十倍に増加。バイオガスも、購入を開始した二〇〇一年から件数で十六件増、電力で千百三十キロワット増と急激に伸びている。

  太陽光発電の記事の部分がおかしいですね。夜の発電分を27.16円に引き上げるとのことです。北海道では太陽光は夜に発電するのでしょうか。
  と間違いの揚げ足をとっても仕方ないのでどこが間違っているかかんがえてみると、どうやらどこの電力会社もやっている7,8,9月の購入単価を高くする
季節別時間帯別電灯の解釈を間違っているようです。つまりは19月以後に23円程度に値下がりするものを夏の購入価格をそのまま27.16円で購入するということだと思います。

  それにしても、こんな大事なところを間違えるなんて新聞社も太陽光発電に興味が無い証拠かもしれません。

  それにしても、北海道電力が本当に年間通じて太陽光発電の購入単価を上げてくれるとすればこんなありがたいことは無いですね。ドイツの3倍には遠く及びませんが、それでも小さな一歩と言えるかもしれません。

  この流れが全国の電力会社に及ぶことを期待したいものです。四国電力さんお願いします、是非後に続いてください。

面白くなりそう!


ムラサキカタバミ

2008年03月12日 | 日記・その他

  このところの余りのぽかぽか陽気に誘われて第3093回で書いた芝焼きの続きを少しずつやっています。
  これをやると今まで長く伸びた芝生で見えなかった雑草が小さく芽を出しているのが見えるようになりました。もしかしたら、雑草を防ぐという意味では長く伸ばしておいた方が太陽が当たらずに芽吹きを防ぐという意味で良かったのかもしれません。ちょっと後悔しています。
  しかし、もうやってしまったのでどうしようもありません。腹をくくって、新たなる雑草との戦いに臨むしかなさそうです。

  ということで、雑草といえば、我が家で最大の敵は第3041回で峠を越したと書いたムラサキカタバミです。
  芝焼きのお陰で小さな芽も見えるようになったのは良いのですが、そのお陰で、峠を越したと思ったのはまだ早いと思い知らされました。
  今までの戦いの後を良く見てみると、何と今まで以上に小さい芽があちこちから出てきています。その芽を掘り起こしているとその周りにも次に地上に芽を出そうとしている予備軍が何本もあるのです。掘っても掘っても次から次へと際限なく出てくるといっても良いのじゃないでしょうか。
  この分では、根治は当分無理そうです。まだまだ敵はやる気です。果たして、勝つ日は来るのでしょうか。
  とは言いながらも、以前よりは確実に減っていることは間違いありません。但し、ここで手を緩めるとあっという間に元通りなんてことになりそうです。何とも恐ろしい敵です。まるで、中国や韓国・北朝鮮のようです。ちょっと手を抜くと知らぬ間に付け入られているという感じでしょうか。

恐ろしい敵を持ったものです!


深夜放送自粛

2008年03月11日 | エネルギー 環境

  トイレットペーパー買占め騒動の石油ショックの時にはテレビの深夜放送やネオンの自粛もありましたが、のどもと過ぎれば熱さを忘れるの言葉どおりあの頃と比べると比較にならないくらい夜の電気使用料は増えているはずです。

 それには、電力会社の原子力発電の電気を使わそうと言う思惑も絡んでいるはずです。我が家でもオール電化による夜の電気の割引価格を利用しています。

 深夜放送だって当時は今のように夜中中放送しているなんてことはありませんでした。

 これだけ温暖化や省エネが騒がれだしたのに夜の自粛が話題に上らなかったのはきっと電力会社の力が働いていたのじゃないかと勘ぐるのは私だけでしょうか。

 しかしながら、ここまで来ると流石に政府もほうかむりしているわけには行かなくなったのでしょうか。

  時事ドットコム

  2008/03/07-11:19 深夜放送自粛「議論の対象」=地球温暖化対策で-官房長官

 町村信孝官房長官は7日午前の記者会見で、地球温暖化対策として深夜のテレビ放送を自粛することについて「幅広い見直しの一環として、議論の対象になってくることはあり得る」と述べ、前向きな姿勢を示した。深夜放送をめぐっては、4日の自民党総務会で自粛を求める意見が相次いでおり、政府としてもこれに同調した形だ。

 町村長官は「基本的には各マスコミの自主的なご判断による」としつつも、「低炭素社会をつくるために、一人一人の国民が何ができるかを見直していくことが今求められている」と強調。政府の「地球温暖化問題に関する懇談会」で、深夜放送のほか、24時間営業のコンビニエンスストアなどの見直しについて議論していく考えを示した。

 どうせあまった電気を捨てるのだから自粛したって効果は無いという意見もあるようです。確かに今の状態では効果は無いだろうと思います。

 しかし、将来は、第2559回で取り上げた江戸時代のように昼間働いて夜は寝るという太陽にまかせた生活をしなくてはならない時代が来ると考えれば今から準備しておくことは必要なのではないでしょうか。

 そして、そのエネルギーの大半は太陽光発電を主体とした自然エネルギーで賄えば良いのです。

 とは言いながらも、太陽光発電に何の策も持たない政治家にそこまでの考えはなさそうです。そして、それは、危機と言いながら、ネクタイを外さず放送を続けているマスコミも同じでしょう。

  武田邦彦 (中部大学)先生がその胡散臭さををずばりと指摘してくれています。

  混迷の時代にどう生きるか? (10) 近代は人間に何をもたらしたか?

  私の旅は長い。今の私はきっと間違っているだろう。でも、スタジオに煌々と照明をつけ無限のエネルギーを使いながら、「あなたには何ができますか?」と問いかける気持ちの悪い人たちにはなりたくない。

  日頃言いたい事をここまで上手く表現してもらうと快感ですね。

全く、その通りです!


クリチバ

2008年03月10日 | 自転車・公共交通

  公共交通と自転車・歩行を主体とした街づくりこそこれからの目指すべき方向と何度もここで書いていますが、第3002回でも書いたようにどうしてもバスより路面電車の方が有利だと思えるのです。
しかし、やはり世界は広いですね。バスによる街づくりに成功しているところがありました。ブラジルのクリチバというところです。こんなすごい街があることを全く知りませんでした。

クリチバ

  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

  クリチバ市 (Curitiba) はブラジル南部に位置する都市で、パラナ州の州都。「クリチーバ」とも表記する。

標高およそ940mという州内でも有数の高地に位置し、近郊にブラジル有数の港湾都市であるパラナグアを有する。

17世紀にパラナ地方において植民都市として築かれたことを起源とする。現在の人口はおよそ170万人であり、ブラジルの南部地方では最大の都市である。…中略

  都市計画

クリチバは、都市計画の優れた成功例とみなされている。専用レーン、2連結ないし3連結のバス、バリアフリー化も図られたチューブ型のバス停などを用い、大量かつ高速の輸送を実現した極めて効率的な公共交通システムを有している。日常の足として全市民の85%に利用されている。また、緑地政策においても著しい成功を収めており、クリチバ市において、市民1人当たりの緑地面積は51.5平方メートルであり、これはユネスコが都市に求める基準値のおよそ3倍にあたる面積であり、世界の都市ではオスロについで2番目の広さである。区画整理も綿密かつ柔軟に設定されており、自然環境への悪影響を避けるため工業施設については建設区域が制限されている。…以下略

 参照: クリチバに見る都市のユニバーサルデザイン

      クリチバ

  チューブ型のバス停や3連結で乗り降りのドアも多いので一気に乗り降りができるようです。こうなると路面電車の良い所は線路がある安心感だけでしょうか。
  コストも路面電車よりかなり安くなるようなのであまり毛嫌いせずに考えて見ないといけないかもしれません。
  それにしても、こんなところでも同年代の日本人が活躍していることに驚きました。人間やる気になればどこでも活躍できるものなんですね。世界の中心の坂出市で何の行動も起こさず文句ばかり言っている身が恥ずかしくなります。

  しかしながら、こうした街づくりもやはりリーダーの強い意志があれば成功するという良い例ですね。

今こそ強いリーダーが欲しい!


レンタサイクル

2008年03月09日 | 自転車・公共交通

  最近は少なくなりましたが以前は我が家の近くによく自転車が放置されていました。暫く様子をみていて誰も取りに来ないようだと警察に届けていました。どうやら盗難車で常習者が乗り捨てていたようです。

 我が家は坂出駅から歩くと20分以上かかる距離なので歩くのが嫌で自転車を無断拝借していたようです。子どもさんの大事な自転車でお母さんがお菓子を持ってお礼にこられたこともありました。

 あちこちで乗り捨ての自転車を見るたびに大事にしていた自転車を盗まれて探している人もいるだろうに何であんなことをする人が減らないのだろうと悲しくなります。

  何とか自転車泥棒を減らす方法は無いものだろうかと考えていたらレンタサイクルの記事が目に付き、安価なレンタサイクルが整備されればもしかしたらそんな不心得者も減るかもしれないなんて甘い考えを持ってしまいました。でもそんな奴らはきっとそれでも止めないのでしょうね。

nikkei BPnet 〈日経BPネット〉より

  新たな潮流続々、レンタサイクルの魅力再発見(前編) - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル 

 盗難の減少は無理かもしれませんが、皆がクルマを捨てて自転車にすることは環境にも資源にとっても素晴らしいことは間違いなさそうです。

  これからは自転車道の整備とこうしたレンタサイクルを整備することが街造りの基本になることを期待したいものです。

 それにしても、こんなに良いことが進まないのもきっとクルマや道路整備などにからむ利権があるのでしょうね。自分の欲を捨てて、本当の国づくりを考える政治家は出てこないのでしょうか。

しっぺ返しが怖い!


芝焼き

2008年03月08日 | 日記・その他

  我が家の芝生は以前は電動芝刈り機で芝刈りをしたり、冬には芝焼きをしたりとそれなりに手入れをしてみようとしてみたこともあるのですが、1,2度挑戦したもののその労力に嫌気がさして、あとは伸び放題が続いています。それでも、この部屋でも何度も書いたように草抜きだけは小まめにやったので雑草は少なくなり以前ほど手間もかからなくなりました。

 それでも、流石に伸びすぎて枯れた芝を見る度、芝焼きの誘惑にかられていました。ダイオキシン騒動以来焚き火も遣り難い時代になったこともありずっと遠慮してきていましたが、遂に今年、その気になりました。

 我が家に毎年来てくれる従兄弟の植木屋さんと一緒に、「今年はやるか」ということで、天気の良い無風の時を見計らってやってみました。とは言いながらも一度にやると家も一緒に焼きそうなので、区画を区切って少しずつやって見たのですが、やはり伸びすぎた芝生は一気に燃え上がり炎が風を呼び煙が立ち上りご近所へ流れて行きました。幸い、苦情などはなかったのですが、これはやはり余程用心してやる必要がありそうです。

 と言うことで、それ以後は本当に少しずつ区画を区切って燃やしています。それでも、家の側や木があるところは燃やすことが出来そうも無いので全部やることは出来そうもありません。

 まぁ、今年焼いたところの生え具合などの様子を見て、良さそうなら、来年は本格的に区割りをしてやってみようと考えています。

さて、旨くいくか!


補助金打ち切り

2008年03月07日 | 太陽光発電

  昨日、日本の太陽光発電の需要が冷え切っているのじゃないかと書きましたが、それに追い討ちをかけるようなニュースをNHKが朝やっていました。

 それによると、香川県が来年度の太陽光発電の補助金をやめるそうです。今までは、県と自治体が半分づつ負担していたのですが、県がやめるということで今まで一緒にやっていた坂出市・丸亀市・直島町がやめ、 高松市・多度津町・観音寺市が独自に続けるようです。  

   高松市・多度津町・観音寺市が独自に続ける事を決定。

  高松・多度津 5万円/KW  4KWまで 20万円

  観音寺 2・5万円/KW  4KWまで 10万円

  国がやめた後も香川県独自で継続してきていたので評価していたのですが、残念です。これで一層市場は冷え込むのじゃないでしょうか。バカな国の真似はして欲しくなかったですね。

 お隣の中国地区も冷え込んでいるようです。

  中国新聞

  太陽光発電新設に急ブレーキ

  中国地方で住宅用太陽光発電システムの新規設置件数が大幅な減少に転じていることが27日、経済産業省の外郭団体・新エネルギー財団(東京)の調べで分かった。2006年度は前年度比2割減となったのに続き、本年度も12月末現在で前年同期に比べ3割以上も減少。国が1994年度に補助制度を始めてから右肩上がりだった太陽光発電に、急ブレーキがかかった格好だ。

 同財団によると、中国地方の新規設置件数は05年度に7110件と過去最高を記録。しかし、06年度は一転して5506件と22.6%減少。本年度も4―12月で3014件と、前年同期より33.5%の大幅減となっている。

 太陽光発電システムは、発電時の二酸化炭素(CO2)排出量がゼロで、地球温暖化防止の効果が高い。国は94年度から家庭での導入促進を図るため補助制度を創設し、世界に先駆けて普及した。設置件数の増加に伴って発電システムの価格も下がり、一般的な発電システムでは200万円台に低下。このため、国は05年度の途中で補助制度を打ち切った。

 設置件数が減少に転じた理由について、同財団は「国が補助制度による後押しをやめた影響が大きい」と指摘。太陽電池の原料となるシリコンの価格が世界的な需給逼迫(ひっぱく)でこの3、4年間に約2倍に上昇。最近は発電システムの価格が上昇に転じたことも響いたという。

  これだけ冷え込んでいては営業力の無い私が実績を上げられなかったのも当然だったのでしょう。

  それにしても、これほど、国の政策の違いがはっきりと結果に現れているのも珍しいのじゃないでしょうか。これだけの証拠を見せられても何の手を打つこともしない日本政府というのは本当に何を考えているのでしょうか。

 太陽電池メーカーは生き残って世界のメーカーに互角に立ち向かっても日本国内には殆んど普及していないなんてことになって世界の笑いのになることは間違いなさそうです。

その時、政府はどんな言い訳をするのでしょう!


ホンダ

2008年03月06日 | 太陽光発電

  第2981回などでその活躍を期待していたホンダの薄膜太陽電池が日本市場の冷え込みに苦戦しているようです。

  FujiSankei Business i. 2008/3/1  

  ホンダ、産業・業務用に参入 住宅向け低迷 太陽電池フル生産へ

 ホンダは29日、昨年10月に参入した太陽電池事業で、現在の一般住宅向けに加え、今春から企業や官公庁などの大口顧客向け製品の生産・販売を始めることを明らかにした。2005年度に国の補助金制度が打ち切られて以降、国内の住宅向け太陽電池の需要は伸び悩んでいるが、一方で地球温暖化防止のための二酸化炭素(CO2)排出量の削減が課題となっている産業・業務用は堅調に推移している。ホンダは販路拡大により、早期のフル生産を目指す。

 太陽電池事業を手がけるのはホンダの全額出資子会社の「ホンダソルテック」(熊本県大津町)。同社の太陽電池は材料に主流のシリコンを使わず、銅やインジウムなどの金属化合物を使用しているのが特徴。

 太陽光をどれだけ電気エネルギーに変換したかを示す「変換効率」は11%とシリコン系より数%低いが、世界的に品薄のシリコンに比べ安定的に調達でき、生産コストも低減できる。施工費を含む価格は一般住宅向けで200万円弱と安いのが売り物だ。

 現在、同社が販売する住宅向け太陽電池は発電能力が3キロワットの比較的小さいが、「次のターゲット」(数佐明男社長)と位置付ける大口顧客向けに、さらに発電能力の大きなシステムの開発に取り組んでいる。

 すでに10キロワット以上のシステムの商品化にめどをつけており、今春から学校や病院、小規模商店向けの販売に乗り出す。さらに100~200キロワットのシステムも開発中で、早ければ来年度中に工場など大規模施設向けの販売も始める方針。

 こうした販路拡大により、年2万7500キロワットの生産能力を年内にもフル稼働させたい考え。将来的には欧州など海外での事業展開も検討する。

 06年度の住宅用太陽電池の新規導入は6万2500件と初めて前年度を下回った。補助金打ち切りに加え、改正建築基準法の影響もあり、「当初は10万件程度とみていた07年度の市場規模が5万件くらいに落ち込む」(数佐社長)との誤算に見舞われており、大口への参入で巻き返しを狙う。

  やはり日本の住宅用太陽電池は冷え込んでいるようですね。ここまで具体的な数字は今まで見つけることができませんでしたが、これを見ると想像以上に冷え込んでいると言ってよさそうです。

  第3088回でわが香川の低迷を身近に感じたところですが、やはりその冷え込みは全国的なものだったようです。
  しかし日本の政府の無策はもう取り返しのつかないところまで来ているのかもしれません。折角頑張っている民間企業の足を引っ張ってどうするのでしょう。
  それでも、メーカーは世界で儲けていくのでしょうが、余りにも勿体無いですね。

 ああ、腹が立つ!


リチウムイオン電池

2008年03月05日 | 日本再生

  第3008回で取り上げたリチウムイオンバッテリーのクルマへの搭載が実現しそうです。

  時事ドットコム

 2008/03/01-07:50 量産車へ世界初の実用化=09年にも投入-リチウムイオン電池・独ダイムラー

 【フランクフルト29日時事】ドイツの自動車大手ダイムラーは29日、リチウムイオン電池を世界で初めて量産車に使用すると発表した。関連特許を取得するとともに、2009年から市場投入する高級車「メルセデスベンツS400」のハイブリッド車で実用化を予定している。

 リチウムイオン電池は携帯電話やノートパソコンなど家電用では普及しているが、自動車用の実用化に向けては破裂や発火の危険性克服などが大きな課題となっていた。ダイムラーの同電池技術は、独タイヤ・自動車部品大手コンチネンタルと共同で開発した。

 いよいよ、リチウムイオンバッテリの勝ちということになるのでしょうか。何とかもっと安価な良いバッテリーが開発されることを期待するのですが現実は厳しそうですね。

 結局は、お金持ちにこうしたクルマを買ってもらってコストダウンをはかり、それを安価な電気自動車に採用するなんて遠回りしか期待できないものでしょうか。それでも何年かすればコストダウンも進み気が付いたら周りは電気自動車で溢れていたなんて時代が来るのでしょうか。

 尤も、電気自動車も基本的には郊外だけということになって欲しいのですが。

さて、どうなっていることやら!


炭素繊維

2008年03月04日 | 日本再生

  第2898回第2948回で書いたように自動車の軽量化に何故カーボンファイバーを使わないのかと思っていたらやはりコストの差が大きかったようです。

  日経エコロミー

  (2/29)炭素繊維製の自動車部材を量産化へ・帝人と三菱化学も参入

 国内の炭素繊維メーカーが2010年をメドに相次ぎ自動車用部材の量産に乗り出す。帝人と三菱化学が新たに本格参入、東レを含め3社が量産に踏み切る。炭素繊維は鉄鋼に比べ軽く高強度で、燃費規制強化を受け車体軽量化を進める自動車メーカー向けの需要が増えるとみて供給体制を整える。自動車の主要素材の鉄鋼では、新日本製鉄とJFEスチールが強度が一般鋼材の約7倍で、より薄くできる次世代鋼板の開発に着手。自動車の軽量化を巡る素材間競争が本格化してきた。

 日米欧では12年以降、自動車の環境規制が一段と強化される見込み。ガソリン価格高騰もあり、自動車メーカーは車体軽量化など燃費向上が急務。炭素繊維は重さが鉄鋼の4分の1、強度は10倍で、価格は現在1キログラム数千円。自動車用鋼板は1トン8万円程度。東レや帝人などは量産化で価格差を縮める。

  鋼板が1トン8万円ということは1キログラム80円ですからペットボトルの水より安いんですね。炭素繊維が高いということもありますが、鉄鋼が安すぎるともいえるかもしれませんね。知らない間にその恩恵にあずかっているということで感謝しないといけないのかもしれません。

 それにしても、炭素繊維がこの鉄鋼の価格まで下がるのは並大抵じゃなさそうですね。何となく太陽電池を思い出します。やはりコストダウンというのは並大抵の努力では成し遂げられないようです。

 しかし、こうした努力が実を結ぶ時が来るのが楽しみですね。カーボンファイバーのボディの軽くて安い電気自動車が実現して、その充電は太陽光発電でなんて時代が来れば最高なんですけどね。

この目で、そんな時代が見れるでしょうか!


シャープ

2008年03月03日 | 太陽光発電

  

このところ太陽光発電に関する記事が驚くほど増えています。何があったのでしょうか。その中で、昨日に続いてシャープのものを集めてみました。

    EDリサーチ社より 2008227

  シャープ、太陽電池生産量が1963年の量産開始以来で累計2GW

 シャープは08227日、同社の太陽電池生産量が07年末に、累計2GWを達成した、と発表した。1959年に「テレビの次の新技術」として太陽電池の研究に着手し、1963年から量産化に成功して以来、49年目に実現した。現在、世界の太陽電池累計総生産量は8GWと見られ、世界の約1/4がシャープ製の太陽電池であることになる。現在、同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)認定の太陽電池メーカである。同社製の太陽電池は水や風など条件の厳しい海辺(1900ヵ所以上の灯台)や温度差の激しい宇宙(160機以上の人工衛星)といった過酷な環境下で使用されており、同社製パネルの長期信頼性が実証されている。

 1994年の住宅用補助金制度の開始とともに、住宅用太陽光発電システムの量産を行い、本格的に民生用への展開を始めた。05年にはタンデム型の薄膜太陽電池の量産を開始、07年には太陽電池用Si材料を生産する富山事業所を立ち上げ、082月に薄膜太陽電池製造装置の開発で装置メーカと協業を行うなど、材料から装置に至るバリュー・チェーンを構築している。

 年間1GW規模の生産能力をもつ大阪府堺市の薄膜太陽電池新工場の稼働(09年度中)により、発電コストを10年に現在の半分、すなわち一般家庭用の電力料金とほぼ同じ23/kWhにするというNEDOの目標実現に向け取り組んでいる。09年に同社は太陽電池開発50周年を迎えるが、さらなる技術革新を図るとともにCO2を排出しないクリーン・エネルギ太陽電池の普及拡大に努め、地球温暖化防止に貢献していくという。

  ニュースリリース:1963年の量産開始以来、40年以上の実績と信頼性を蓄積  世界初 太陽電池生産量累計2GW達成

   日経エコロミーより

  (2/28)シャープ、シリコン内部調達拡大――太陽電池原料を確保

 シャープは太陽電池の原料となるシリコンをグループ内から調達する比率を引き上げる。新日本製鉄グループとの共同出資会社からの調達を増やすなどして、2007年度で1割弱のグループ内調達比率を08年度に2割に引き上げる。太陽電池の需要拡大でシリコン争奪戦が激化しているため、安定調達体制を築く考えだ。

 新日鉄マテリアルズ(東京・千代田)が51%、シャープが44%出資するシリコン精製会社「NSソーラーマテリアル」(北九州市)から約500トンのシリコンを購入。シャープの富山市の再生シリコン工場からも約500トンを調達する計画。シリコン約1000トンを加工すると発電容量が約100メガ(メガは100万)ワット分の太陽電池を製造できる。

  日経エコロミーより

  (2/18)シャープと東京エレクトロン、太陽電池で提携――今春に新会社

 シャープと東京エレクトロンは太陽電池事業で提携する。今春をめどに共同出資で新会社を設立し、太陽電池の製造装置を共同開発する。太陽電池は世界市場が急拡大する一方、欧州や中国メーカーとの競争が激化している。シャープは半導体製造装置で世界2位の東京エレクトロンと組むことで効率的な生産体制を築き、海外勢に対抗する。

 新会社の資本金は1億円前後で、東京エレクトロンが約6割、シャープが約4割を出資する。東京エレクトロンの山梨県韮崎市の開発・生産拠点で、シリコン使用量が少ない「薄膜型」と呼ばれる太陽電池向けの製造装置を開発する。

  東京エレクトロン  東京エレクトロン株式会社の太陽電池用製造装置事業についてのお知らせ

  シャープだけでもこれだけの記事があり、この矢継ぎ早の動きをみているとやはり世界一が危なくなったことで危機感を感じているのかなとも思えます。これ以外にも他社の記事が目白押しです。一体何があったのでしょうか。それだけ太陽光発電が注目を浴びてきているということなら歓迎なんですが。
  しかしながら、メーカーの動きは活発ですが、それはどうも世界市場の活性化によるもののように思えます。というのも、どう見ても国内市場が活気を帯びているとは思えないのです。
  今日も、以前の太陽光発電の営業時代の同僚から、香川県でも古くから太陽光発電に携わっていた大手の会社が倒産したとの情報が入りました。その私たちが勤めていた会社も拠点の店を閉めたそうです。
  たまたま、私の周りの会社が不調なのか、それとも日本の市場が冷え切っているのか。どうも日本と世界の差が広がるばかりのような気がします。

どうなんでしょう!


シャープ

2008年03月02日 | 太陽光発電

  第3080回Q-Cellsに世界一の座を奪われたかもしれないシャープ、やはりすんなりとは負ける気はないようです。 

  日経ビジネスオンラインより

  シャープ、太陽電池コスト半減

  堺市の新工場でもくろむ“秘策” 2008226 913分  

  シャープが太陽電池の生産コストを半分にする。既存の太陽電池工場の生産規模を10倍以上に引き上げるとともに、堺市に巨大な太陽電池の新工場を建設。圧倒的な量産効果で一気に低コスト化し、普及を狙う。 18日に開かれたシャープの年頭会見。片山幹雄社長は「2012年・創業100周年に向けて」と題して事業戦略を発表した。それは液晶と太陽電池に明確に絞った内容だった。衆目を集めるのは花形の液晶だ。しかし、同社が今後45年でより急速に事業拡大を目指しているのは、液晶ではなく太陽電池だ。堺工場で価格革命も? シャープの太陽電池の生産能力は現在、年間71kWで世界トップ。その大半がバルク(塊)タイプの結晶シリコン型で、薄膜シリコン型は同15000kWにすぎない。 現在の太陽電池市場は、変換効率の高い結晶シリコン型が主流だが、シリコン材料の不足が続く中、シリコン使用量が100分の1程度で済む薄膜型が次第にコスト競争力を高め、シェアを伸ばしていくとみられる。 シャープは、今年10月に奈良県の葛城工場にある薄膜型太陽電池の生産能力を年間15000kWから10倍以上の同16kWに増やす。薄膜型の製造方法は半導体と同様、基板にシリコンを化学的手法で蒸着させる。製造装置への初期投資はかさむが、歩留まり良く量産できれば生産効率は高く、一気にコストが下がる。 「2010年に太陽電池の発電コストを現在の半分、1kWh当たり23円に下げるめどがたった」。片山社長は、年頭会見でこう表明した。その裏付けには、葛城工場での薄膜型太陽電池の生産規模の拡大がある。 仮に同23円が達成されれば、一般家庭への普及に弾みが付く。現在は、太陽光発電による電気代削減で、太陽電池の購入費用を取り戻そうとすれば、20年前後かかる。しかし、これが10年前後になれば、経済的メリットによる購入が視野に入る。  だが、シャープの太陽電池戦略の本命はその次の段階にある。20103月までの稼働を目指している大阪府堺市の新工場がその舞台だ。 堺工場は、次世代の液晶工場と思われがちだが、同時に世界屈指の大規模な太陽電池工場ともいえる。 シャープは堺工場で、年間最大で100kWの薄膜型太陽電池を生産する計画を立てている。これは世界トップの生産規模を持つシャープの現在の太陽電池生産能力である年産71kWを大きく上回る規模。量産効果は、同16kWの薄膜型を生産する葛城工場の比ではないだろう。 さらに堺工場は、世界で初めて液晶と薄膜型太陽電池の両方を製造することも、コスト競争力を高める。ガラスに化学的手法でシリコンなどを蒸着する工程は、液晶も同じだ。「工程で使うガスを送る設備など、薄膜型太陽電池と液晶で共有化できるものは多い」と、シャープの太田賢司・専務技術担当は言う。 つまり堺工場が本格稼働すれば、太陽電池の発電コストは、1kWh当たり23円をさらに下回る可能性高い。仮に太陽電池が設置後45年で元が取れれば、もはや必需品になる。液晶テレビ市場を作ったシャープが次に仕掛けるのは、「1家に1台・太陽電池」時代といえる。(金子憲治=日経エコロジー編集)

 なかなか夢のある話です。本当にこれが実現されて発電コストが1kWh当たり23円になれば政府の後押しがなくても需要は一気に広がるでしょう。ワクワクしますね。

  蓄電池の方にも手を打っているようです。 

  日経エコロミーより

   (2/26)シャープ・大和ハウス・大日本印刷、住宅用蓄電池で提携

 シャープは大和ハウス工業、大日本印刷と提携し、太陽光発電でおこした電力をためておくことができる住宅用蓄電池を共同開発する。2009年度にも共同でリチウムイオン型の専用電池の量産を始める。家庭での太陽光発電の利用拡大と二酸化炭素(CO2)排出削減につながる。太陽光発電装置で世界大手のシャープと国内住宅業界トップの大和ハウスなど異業種が手を組み、地球温暖化防止に向けた家庭のエネルギー転換に取り組む。 太陽光発電は発電中にCO2を出さない半面、昼間しか発電できず蓄電能力もない。太陽光発電を導入済みの家庭では現在、1日の平均的な電力使用量(約12キロワット時)のうち4分の3程度をまかなっているもよう。

  これが出来れば、太陽光発電だけで電気を賄うことも夢ではなくなりそうです。こうした独立システムが広がれば、東南海地震などの災害の時にも生き残れる可能性が出てきそうです。

 シャープ以下、日本のメーカーさんに頑張って貰って、世界のエネルギー大国の夢を実現して欲しいものです。世界中がエネルギーは太陽光発電でなんてことになれば地球の未来も洋々たる物がありそうです。

  散々、無策の政府をバカにしきましたが、民間の力で達成できるとなればそれにこしたことは無いのかもしれません。

是非、実現して欲しい!


日照権

2008年03月01日 | 太陽光発電

  

太陽光発電の営業に伺った時の質問の一つに、「設置した後に太陽電池が陰になるような建物ができたらどうするんだ」と言うものがありました。

 反論として、「日照権があるので阻止できます」と主張していました。しかし、現実にそんな問題に当たったことはありませんでした。

 しかし、とうとうアメリカでそんな問題が起きたようです。

  CNN.co.jp

  隣家の木でソーラーパネルが日照不足に 切り倒しの判決

  米カリフォルニア州サニーベール(AP) 自宅用の太陽光発電のため庭に設置したソーラーパネルが隣家の木の陰になるとして、米カリフォルニア州の男性が隣人を告訴し、裁判所が隣人に一部の木を撤去するよう命じる判決を下した。専門家らによれば、太陽光発電の普及にともない、このようなケースは今後増えることが予想される。

  マーク・バーガス氏は01年、約7万ドル(約757万円)の費用をかけてソーラーパネルを設置した。しかし、隣の庭のスギの木の影のせいで必要な発電量を確保することができず、翌年、隣家の住人を告訴。6年間にわたる審理の末、裁判所が下した判断は、8本のスギの木のうち2本の切り倒しを求める内容だった。

  根拠となったのは、同州で30年ほど前、太陽光発電がまだ普及していない時代に制定された法律。ソーラーパネル設置家庭の周囲の住民は、庭木などでパネルへの日照の1割以上を遮ってはならないと規定されている。パネルの設置前から植わっていた木は対象外だが、設置後に伸びた分には適用される。一般の住宅所有者が同法違反を言い渡されたのは、今回が初めて。違反者には最大で1日当たり1000ドルの罰金を科すことができるとも明記されているが、今回の判決に罰金の支払いは含まれていない。

  隣人側は、スギの木がパネルより前に植えられていたことを理由に、撤去の必要はないと主張していた。裁判費用がかさむため上訴はしないとしているが、同法の改正を求める運動に取り組む構えを示している。

  カリフォルニアは、全米で飛び抜けて太陽光発電の盛んな州。隣人夫妻も日本製のハイブリッド・カーを運転するなど、環境問題には常に関心を持っている。「太陽光発電が悪いと言っているわけではない。ただ、もっと合理的なやり方があるはずだ」と語り、「木には二酸化炭素を吸収するなどのメリットがある」と強調する。これに対し、バーガス氏は「わが家の屋根や庭に設置したパネルの発電能力に見合うだけの二酸化炭素吸収を期待するなら、数千坪の林が必要になる」と反論している。

  日本でもこれからこうした問題は起こってくるのでしょうね。流石訴訟大国アメリカには既にこんな法律が出来ていたんですね。

  日本の場合は、今のところ日照権を楯に交渉するしかなさそうなのでどこかで裁判が起こされてから泥縄式の法律が出来ることになるような気がします。

  それでも、今回のアメリカの判決は参考にはされるのじゃないでしょうか。何と言っても、日陰になることによりどれだけ発電量が減りそれによりのがはっきりとしたコスト計算ができるのが強みじゃないでしょうか。少なくともその減額分の損害賠償は請求できるのじゃないでしょうか。

日本の第一号は何時起きるでしょう!