2008年12月16日(第3376回)などで何度も書いた私の大嫌いなガムのポイ捨ては相変わらずなくなりません。
期待を込めて、第3157回でロンドンの会社・Revolymerの「くっつかないガム」を取り上げましたが、今度は「生分解性チューンガム」が発売されるそうです。
6週間で生分解されるチューインガム
ロンドン(CNN) 英国でまもなく、世界初と見られる「生分解性チューンガム」が発売される。メキシコの生産者団体が天然素材のみをつかって生産したもので、路上に吐き捨てられたガムを取り除くためにかかっている莫大な清掃費が削減できるとして、英政府や環境団体が歓迎している。
生分解性ガムを開発したメキシコのチクサ・マヤン・レインフォレスト・チューインガムによると、このガムは乾燥すると接着性がなくなり、廃棄後約6週間で分解されるという。価格は12個入り1.39ポンド(約210円)。英国内のスーパーやメキシコ料理店などで販売する。
他のチューインガムと違って合成ゴムを含んでおらず、メキシコの熱帯雨林に生える樹木サポジラ(別名チューインガムノキ)から得られる天然ゴムのみを使用。香料や甘味料も天然素材にこだわったという。
原料となる天然ゴムは、地元の農民約2000人が協力する46団体がコンソーシアムを結成し、採取して供給する。
地元民らはこれまでにも天然ゴムを採取し、一般のチューインガムの一部原料として輸出してきたが、天然原料のみにこだわった独自のチューインガム販売を決めたという。
英国では街中のいたるところにガムが吐き捨てられており、環境団体キープ・ブリテン・タイディによれば、英国の道路の65%にガムがはりついているという。
捨てられたガムの清掃費がかさむことから、英政府は「ガム税」の導入を検討したこともある。現在、チューインガムを捨てた場合、80ポンド(約1万2000円)の罰金が科せらる。
しかし被害は減らず、地元当局が負担するガムの清掃費用は年間1億5000万ポンド(約226億円)に達しており、最も被害を受けているロンドン中心部ウェストミンスター地区では、900万ポンド(約13億6000万円)をかけてガムを除去している。
こういった現状からも、生分解性チューインガムへ期待が寄せられている。
合成ゴムが含まれてないと分解されるんですね。いずれにしても、ガムのポイ捨ては世界中で問題になっていると言うことです。人間のモラルなんて人種を問わないのですね。つまりは躾の問題なのかもしれません。
しかしながら日本でさえ同じような状況と言うことは個人のモラルに訴えることは夢なのかもしれません。そうなると、こうした「くっつかないガム」や「生分解性チューンガム」の出番となるのは仕方が無いのかもしれません。
こうなれば、「食べるガム」なんてのも出てきても良いのじゃないでしょうか。食べて、消化されれば何の問題も起きません。これはそれ程難しいとも思えないのですが無理なのでしょうか。
最後には、ガムの発売禁止となれば面白いのですがどうでしょう。それともタバコのように税金をたっぷり取って値段を1000円位にするのも方法かも。
本当に、人類の恥ですね!