明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



粘土などの材料を買い、帰ってきて、角の煮込み屋K本をチラッと覗く。4時の開店時間なので、荷物を置いてから来るかどうしようかと思ったら、階下に住む映画関係の常連Yさんが、すでに良い色になっていて、目が合った。まあいいかと入る。 しばらく飲んでいると、初めてらしい中年カップル。そこそこ汚しも入った年頃である。とくに汚しが入った女の方が、煙草をプカプカさせながら「焼酎のお湯割り」そんなものはない。「じゃロックで」それもない。だいたいホッピーや酎ハイに氷が入っている店とは訳が違うのである。ついでに生ビールも領収書も無い。ここで飲んでると、つい溜息がでてYさんに笑われるが、それはどちらかというと、湯船に浸かっているときの溜息に近い。 先日、神田の居酒屋で飲んだ。古くからある店のようで、作家のサインなどが飾ってあり、ムード満点。値段も安いし美味しい。ところが客がダメである。地元の画廊主など、旦那連のようだが、下町文化でござい的な雰囲気が鼻持ちならない。最悪は、工務店の何代目かなのであろう。口調がまるで噺家で、私がいた3、40分の間に、「私なんざ、ただの職人ですから」と4回も言いやがった。私が女王陛下からライセンスをいただいていたら、あいつをブッ飛ばすところである。ただの職人は、そんなことは決して口にしないのである。

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