明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



はす向かいにあるビルでテレビのロケをしていた。今は新しくなり、一部がヨーカドーになってしまったが、昔はカーブした形から、よく警視庁がわりに使われたビルである。通りすがりに覗くと猿がいた。坂口憲二が猿回しのドラマをやると聞いたが、それだろうか。親父の“世界の荒鷲”ならともかく、と通り過ぎる。 必要なものをデータ化し、本郷にてデザイナーの北村さんに渡す。これでほぼ、私の役目は終了。一人2、3カットという物だが、10年の間に制作した作品を並べているので、なかなか濃い物になるだろう。前作の乱歩本で、類書が無いと言った人がいたが、当然今回もまた。ここから北村さんの腕によって、意外な展開をみせることであろう。 10年も、よくこんなことを続けてきたと思う。それには部屋に己が姿が映る鏡など置かないことがコツだが、一方我が愛魚。水槽の前に置いた鏡にむかって、あいかわらず威嚇をしている。おかげで随分と体色が鮮やかになってきた。鏡を使って遊んでやるのが、綺麗なフラワーホーンに仕上げるコツだと、海外のブリーダーが言っていたが、本当であった。

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