明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



河本の周辺には信号機が多い。夜外観を撮る場合、どうしても赤信号でシャッターを切ることになる。他の色では少々寒々しい。一方店内の場合、ガラスが信号各色に染まり、ステンドグラスのような発色で、なかなか綺麗に写る。こちらは店内の暖色系蛍光灯のせいか、青や緑が映える。なので時に信号が変わるのを待ってみたりして。醤油で煮しめたような昭和な店内に信号機によるカラフルなガラスは独特な効果を醸している。 深川図書館へ。暖房が効きすぎて暑くてしょうがない。しかたがないので、人が出入りして外気が入り、多少ましな一階のソファーで読む。来年個展を予定している深川江戸資料館へ。レクホールの展示している状態を見ようと思っていたら終わっていた。開けてもらって空の状態を見てみたが、記憶以上に広い。展示できる作品を全部、といってはみたものの。個展の会期中にある、スライドを上映しながらの朗読ライブ。そのホールも見せてもらった。230席。GWあたりは集客が難しいと聞く。今年の個展で身を持って感じたばかりである。告知も早めに始めよう。 先日水木しげるが亡くなった。子供の頃から好きであったがゲゲゲより『墓場の鬼太郎』である。世の中可愛いもので溢れている。特に女性は「美味しそう」と同じ調子で「可愛い々」と連呼しているが、せめて妖怪やお化けの類いくらい怖くて不気味なものとして存在していて欲しいものである。二部に予定している『貝の穴に河童の居る事』の朗読をしていただく女流義太夫の竹本越孝さんからは“悲しいほど可哀想で愛らしい河童に思いをかけてみます”といっていただいている。本来『フランケンシュタイン』や『ゴジラ』だって(愛らしいかはともかく)そんな物語だったはずである。

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