明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



円覚寺の開山無学祖元は、来日前、龍と青い鳩を伴った神が何度も現れ「我が国に教えを伝えよ」と告げられた。龍は禅師の袖に入り、鳩は膝の上に。そして元寇の敵味方を祀るために創建された円覚寺の開山として招かれる。鶴岡八幡の鳩を見て、あれは八幡の使いだったのだ、と悟った。もし自分の姿を刻むことあれば、袖から龍、膝上に鳩を、と伝えたとも聞くが、円覚寺の木像は椅子の背もたれに龍と鳩が刻まれている。そこで三島由紀夫制作の際、三島にウケることしか考えなかった私は禅師にウケようと、袖口から龍、膝上に青い鳩を配したが、竜は穴からウツボみたいなので、で禅師の背中を回って横から顔を出すことにした。 先日蒙古兵と蘭渓道隆を、どう撮ったか思い出したので、蒙古兵との無学祖元を撮り直した。着け放しのテレビから、鳩サブレは鶴岡八幡の鳩のイメージと聴こえた。



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