作家シリーズの最初は江戸川乱歩、澁澤龍彦、谷崎潤一郎、村山槐多、永井荷風、泉鏡花、稲垣足穂だったが個展タイトルは『夜の夢こそまこと』でご存命だった乱歩のご長男の平井隆太郎先に許可もいただいた。最初の出版も『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル舎廃版)だった。 寒山拾得で個展をやった時は、もう実在の人はほぼ卒業する気でいたが、実在した人物を作るのは大変ではあるけれども、やはりその面白さに、すぐに戻ってしまった。そう思うと、作家シリーズの江戸川乱歩にあたるのが、一休宗純になるのではないか。そんな気がしつつ、一休和尚に人を紹介されるかように、次の人物が膨らみ続けているし、その人物からは、宗教家でない人をすでに紹介されてしまっている。