5日㈰、午前中に綾部を出て、昼に京都ホテルオークラへ。今日は宮川町の老舗天ぷら割烹、㐂久屋(駒井靖社長)の100周年祝賀会に出席した。
㐂久屋は京都五花街の一つである宮川町で100年続く老舗の天ぷら割烹だが、私はこの店で料理を食べたことはない。それならなぜ?今日の祝賀会に出席したのか?
2年前に宮川町の地元、東山区選出の荒巻隆三府議から駒井社長を紹介され、「自分がお世話になっている人なので、古民家探しを手伝ってあげてほしい」と依頼された。
2年前、コロナが蔓延する中、この先、店をどうしようかと考えておられた駒井さんは、元々やりたかった田舎の古民家での1日1組限定の宿ができる物件を探しておられ、近畿、北陸など、あちこち見に行っておられたそうだ。
2年前に紹介を受けてすぐに綾部にも何度かお越しになったので、そのたびに原田商店の原田直紀社長に物件を案内してもらった。その縁で今日の祝賀会にも綾部から原田社長と二人、お招きいただいた。
㐂久屋は駒井さんのお母さんの実家で、後継ぎがいなかった伯父さんから懇請され、当時勤めていたIBMを退社して、30代で料理の道に入られたそうだ。遅咲きだが、持ち前の研究熱心さと人当たりの良さでめきめき技術を上げられ、良い仕入れ先にも恵まれて「料理がおいしい店」として京都で定着し、繁盛させてこられた。
今日も前原誠司代議士をはじめ、多くの方がお祝いに駆けつけておられた。駒井さんの実家は駒屋さんという宮川町のお茶屋さんで、お母様は宮川町お茶屋組合の前組合長でもあるため、多くの芸舞妓さんも来ておられた。
実はこの2年間、㐂久屋さんの宿を綾部に創るというプロジェクトを水面下でお手伝いしてきた。近所の方々への挨拶に同行したり、京都府との間で調整してきたが、これまでは具体的な詳細説明ができなかった。ようやく、今日の100周年祝賀会で計画が発表され、日の目を見ることになった。
宿はまだ建築中で、オープンはGWのあたりとのことなので、詳細はこれから徐々に明らかになってくることだろう。先日の大雪の直後にドローンを飛ばして撮った綾部の映像も流していただいた。
私には「綾部市のことを紹介してほしい」と昨日依頼があり、皆さんの前で駒井さんとの出会いや綾部のことを説明し、「京都から高速に乗ってもらったら約1時間、信号3つを右→右→真っすぐ抜けると約3分で現地に到着します。綾部を皆さん方の別荘として使ってください!」とアピールした。
駒井さんには綾部市と宮川町との懸け橋になっていただき、綾部にこれまでなかった花街の空気や香りを吹き込んで、綾部に新しい人脈や文化を創ってほしいとお願いしている。
100年の老舗で良いお客さんをたくさん持っておられるので、この1軒の宿にとどまらず、ここからの波及効果にも期待している。