15日㈬、今朝も京都へ。10時から予算特別委員会の知事直轄組織の書面審査。
質問は「広報予算」について。
広報費の約5億5千万円は、多くが随意契約もしくはプロポーザル契約となっていて、ある企業がこれを何本も受注している。一方で、昨年6月に立ち上がった京都府広報発信ステーションの外部アドバイザーもその企業の役員等が占めており、違和感を覚える。一般競争入札を取り入れて、多くの企業が参画できるようにすべきであり、「李下に冠を正さず」ということも必要ではないか?と指摘した。
午後は文化スポーツ部の書面審査。
質問は「文化庁の京都移転の効果をどう京都府全体に行き渡らせるか」について。
京都市内にある文化博物館や文化芸術会館には億単位や億近いの管理委託費などが出されているが、綾部市にある京都府の施設である中丹文化会館にはいくらの予算が付けられているのか?と聞いたところ、「修繕費400万」という回答で、「あまりに差がありすぎだ。中丹文化会館は楽屋も相当老朽化しているし、車椅子の方が壇上に上がるには楽屋裏から入るしかない。こんなお粗末な状況で文化首都と呼べるのか?」と指摘し、中丹文化会館にも、もっと修繕予算をつけてほしいと要求した。楽屋も府内産木材でおしゃれな感じにするとかしてほしいものだ。
「中丹文化会館は建設から40年が経っている。10年以内には新築しなければならなくなってくる。様々な異論もある北山エリア整備に3000万円の調査費が計上されるなら、中丹文化会館の今後の検討費に300万くらいは付けてほしい」とも要求した。「北山が進まないのなら、先に中丹文化会館を新築したらどうか?綾部では全く異論が出ないように私が責任をもって根回ししますから」と述べた。
せっかく文化庁が京都に来るのだから、京都府が府内の会館を計画的に整備することを発表すれば、それこそ全域の府民が文化庁の移転効果を感じることができる、そういうことを考えてほしい。最後に再度「早く、中丹文化会館を建て直してほしい」と訴えた。
今日も急いで綾部に戻り、夜はふしみやにて、大義の会(四方八洲男会長)の例会に出席した。今日のゲストは京セラ㈱元社長の伊藤謙介さん。綾部市および近隣の若手経営者を中心に、40名近い方々に集まっていただいた。
伊藤さんは岡山県高梁市で育ち、京都で就職した会社の上司が京セラ創業者の稲盛和夫さんだった。稲盛さんから学んだことや京セラ創業に至る経緯、社長在任中に京都工場(綾部市)を建設したことの裏話などを興味深く聴かせていただいた。
食事の後は質問や意見交換の場となった。「魂を転移する」「リーダーは有能な心理学者でなければならない」「動機善なりや、私心なかりしか」「社員が社長に直訴してもいいのが京セラのやり方」といった言葉が印象に残った。
伊藤謙介さん作詞の「高梁慕情」もカラオケで披露された。
大義の会はこれで3回目。綾部にある様々な企業の幅広い世代の経営者の方々と交流できる場として、今後も長く続くようにと思っている。