現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

21年元旦

2009-01-01 22:01:50 | 虚無僧日記
新年明けましておめでとうございます。
元旦の今日の1日の行動。

午前O時。近所の浄土真宗の寺と日蓮宗の寺で
除夜の鐘を撞かせていただく。拙僧は節操がない。

それから白山神社、八幡社を巡って豊国神社へ。
すごい人で、帰宅したのが深夜2時半。

3時半、紋付袴に着替えて、朝起会の元朝式会場へ。
来場者のお出迎え。4時45分から尺八吹奏。これが
今年の吹き初め。

8時に帰宅2時間ほど仮眠して、10時半真如苑へ。
こちらは真言密教系の新興宗教。以前は、琴と尺八の
ご奉仕をさせていただいていたが、最近は、本部から
の衛星中継放送。すべて映像で“エェぞう”というわけ
で、生演奏は無し。

昼12時半、熱田神宮へ。詩吟の会の有志が集まって
午後1時から垣内参拝。垣内にて奉納吟詠。

というわけで、1日で3ケ寺と、4ヶ所の神社、そして
朝起会と8ヶ所をパーフェクトに周れた。幸先よい
スタートを切れたことに満足。






初詣はファッション?

2009-01-01 22:01:35 | 社会問題
元日の午前O時。神社やお寺に参拝者がドッと
押し寄せる。でも8割が若者。残り2割は子供を
連れた家族。年寄りは少ない。寝ているのだ。

正月だけは、普段お参りなどしないような若者も
にわか信徒になる。クリスマスはキリスト教徒、
正月は神社、お盆とお彼岸はお寺へ、結婚式は
教会か神社、葬式は仏式。これが現代日本人の
宗教観。初詣は若者のファッションになっている。

多くの人は1日善男善女の気持ちで訪れている
のだろうが、一部若者の暴走に神聖な空気を
壊されて残念。

一般市民でも、犬を連れている人が多いのには驚く。
「犬は境内に入れてはいけない」という常識は消え
つつあることに愕然。

参拝の時、帽子をとらないのも私には驚きだ。これは
年寄りも同じだ。

熱田神宮の垣内参拝では、全員 コートや帽子、
マフラー、手袋を脱いでいた。そうせざるをえない、
そうさせる“空気”を作ることが必要なのだが、
時代の波にかき消されそう。








不信心者

2009-01-01 20:38:20 | 社会問題
熱田神宮の正月三ガ日の参拝者は例年260万人。名古
屋市の人口より多い。名古屋市民の全員か、愛知県民の
3人に1人がお参りする勘定だ。人口に占める率では
おそらく全国1だろう。愛知県民は信仰心が深いのか。

しかし、参拝者がこれだけ多いと、善男善女ばかりとは
いえない。
熱田神宮の賽銭を受ける広い囲いの中に、ペットボトルや
ビールの空き缶、ポリ袋にいれられたゴミまでがいくつも
投げ入れられているのを見て驚愕した。
「神への畏敬の念、そんなものクソくらへ!」の心意気か。
織田信長もそうだったわけだし、咎め立てはできんか。

毎年のことだが、熱田神宮の入口前には、キリスト教の
一団が幟旗を立て拡声器でボソボソつぶやいている。
「あなた方は間違っている。唯一の神キリストを信じない
者は地獄に落ちる。イエスを信ずる者は永遠の命を得る」と。
まったく鬱陶しい。正月くらい晴れやかな気持で神社に
お参りしようとしている善男善女に冷や水を掛ける行為だ。
キリスト教徒はなんと心の狭い了見かと思う。彼らの声も
顔もみな暗い。少しも幸せそうに見えないのだが。

世のなかいろいろ。以前の私ならいちいち腹を立てていた
が、今年はにこやかに、平常心で居られた。昨日のTVで
永平寺の管長の言葉「常に平常心で居られることは難しい。
それが修行だ」と。納得。