現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

尺八といえば虚無僧?

2009-01-21 23:02:21 | 虚無僧って?
月刊誌『清流』で、今をときめく尺八界の
貴公子藤原道山が、紹介されていた。
「尺八といえば虚無僧を思い浮かべるが、
そんなイメージを払拭したい」とあった。
それに逆らって申し訳ないが、今時の若者は
虚無僧を知らない。むしろ尺八と虚無僧の
結びつきをPRしたいというのが私の立場だ。

尺八界はフルートに追いつけ追い越せでやって
きた。今もう尺八はフルートを凌駕した。
むしろフルートや他の管楽器にはない魅力、
魔力がある。

虚無僧の始祖普化は「フーテン」と呼ばれる変人
だった。一休も「狂雲子」と名乗り、破戒僧として
振舞った。私も含めて、多くの尺八きちがいを
知っている。尺八の魅力にとりつかれた者は、家族
にも見放され、社会からも逸脱し変人奇人となる。
人の心を虜にする不思議な魔力が尺八にはある。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking

パイパーズ

2009-01-21 21:57:49 | 虚無僧日記
1/21管楽器の専門誌『パイパーズ』の取材を受ける。
昨年は『禅と念仏』の取材で、私の過去の事ばかり、
面白おかしく書かれて、甚だ不快であった。今回は、
洋楽器ファンに向けて尺八の魅力を紹介するという
企画なので、尺八の歴史、種類、音楽領域、虚無僧
のことなどなど幅広く浅くだ。

話していて「常識の嘘」のオンパレード。

まずは「尺八はその長さが1尺1寸でから尺八」の嘘。
中国の古代にすでに「尺八」という言葉はあったが、
長さまちまちで、「1尺8寸を基準とする」という記録
はない。尺八は「チーパ=チューブ(管)」に「尺と八」の
漢字を当てたもの。

「虚無僧は幕府の隠密」も嘘。あの恰好では目立ちすぎ
で隠密にならない。

「虚無僧は普化宗という禅宗の一派」というが、普化宗が
公認されるのは昭和31年。それまではインチキ宗教。明治
政府は尺八を吹いて門付けすることさえ禁止していたのだ。
今でも虚無僧は僧ではない。半僧半俗の在家仏教なのだ。
本山の明暗寺は、臨済宗東福寺の塔頭であって、住職は
臨済宗のれっきとした僧侶であって、普化宗の虚無僧では
ない。

虚無僧が始祖と仰ぐ普化禅師は尺八を吹かなかった。
普化は尺八を“吹け”なかったのだ。
由良の興国寺の開祖法灯国師も尺八とは無関係だった。

「明暗」と書いた偈箱は江戸時代には無かった。

などなど、一般の人が信じているイメージをすべて
否定して、その後にある真理とは?。自嘲的な話の
中からどれだけ真理を見つけて書いてもらえるか。
ま期待しよう。

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