現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1/11 初吟会

2009-01-11 23:13:47 | 虚無僧日記
1/11 池下のホテル「ルブラ山王」で、愛知県吟詩舞道
連盟の「初吟会」。 このご時勢で、いまひとつ気分が
盛り上がらない。ホテルのボーイもウエイトレスも無愛想。
会員も高齢化して、すでに3人の宗家が亡くなられている。
毎年年始に“生存”を確認しあう会になった。
宴会で交わされる話も“病気入院”のことばかり。結構、
皆さん大病をして、手術と数ヶ月の療養で快復している。
現代医学はたいしたものだ。

私は2、3ヶ月前から背中が時折痛む。背中が痛むのは
脳梗塞の前兆とか、あるいは「すい臓がん」とか。すい臓は
自覚症状が出てきたらもう手遅れとか。話を聞いていて
だんだん心重く憂鬱になった。「死んでも医者には行かない」
と豪語してきた私である。検査で、もしガンと診断され、
「手術入院となってベッドにしばりつけられてでも生き延び
るが是か、手術せずに死ぬまで生きるのが是か」だ。
私にとって尺八が吹けなくなった時が命果てる時なのだ。

NHK「天地人」第2回

2009-01-11 22:49:02 | テレビ・映画・芸能人
1/11 NHK「天地人」
初回視聴率が『篤姫』を抜いたとか。『篤姫』を一度も
見なかった私でさえも『天地人』は見たのだ。
兼続の幼年時代の“与六”を演ずる子役が上手い。
しかし幼少の頃の話は全く創作だ。“家に帰りたい、
母恋し”は、いささか視聴者を意識した臭い演出だ。

私の先祖牧原只右衛門も、5歳で会津藩祖保科将之の
六男正容の小姓となった。本国会津を離れ、殿様の子と
一緒に幼年期を過ごした場所が、江戸の“芝・箕田”。
そこが現在の“芝三田”、慶応中等部の場所だったとは
最近になって知った。私が慶応中等部に入れたのも
先祖の導きかと思う。

六男の正容が三代目の会津藩主となる。牧原只右衛門は
幼少の時から使えていたため、側用人として重用された。
小姓は出世コースだが、仕えた主が殿様になるか否かは
全く未知数。これも“運”だ。そんな緊張感をもって『天地人
・直江兼続』を見ている。


NHK 「天地人」 初回

2009-01-11 22:48:01 | テレビ・映画・芸能人
1/4 NHK大河ドラマ『天地人』初回を見た。
オープニングでは、笹野高史演ずる秀吉が、兼続を上杉
家から“金”で引き抜こうとするが、それを断るシーン。
直江兼続の詩『春雁我に似、我雁に似たり。洛陽城裏、
花に背いて帰る』。私は子供の頃、この詩から直江兼続を
知った。50年経て漸く「大河ドラマ」になったかという思い。

続いてドラマは、上杉景勝と直江兼続の幼年時代に戻る。
上杉謙信役は阿部寛。大河ドラマでは、1969年『天と地と』
で石坂浩二が謙信を演じていた。2007年『風林火山』での
Gacktの謙信も記憶に新しい。謙信は妻を娶らず子供も
作らなかったので、実は“女”だったとか“ホモ”だった
とされるので、Gackt はそれを意識しての起用だったか。

阿部寛は逆に男っぽい。直江兼続と上杉謙信は衆道の関係
にあったとも云われているので、そのへんはどう描くのじゃ
ろうか。信長と森欄丸のように、この時代はごく普通の習俗
だったのだが、はてさて。

『天地人』は、「“利”をめぐる争いの戦国時代において、“義”
を貫いた武将兼続は、義のすたれた現代社会に一灯をとも
すか」と期待されているそうな。楽しみ。