現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

プロはなんでも

2010-03-20 19:54:07 | 虚無僧日記
福山雅治のように、プロは専門外のことをやらせても
人並み以上にやる。と云われて私も発奮。尺八以外の
ことに目覚めた。

子供の頃は、音痴で歌も歌えず、ピアノもギターもトラン
ペットも何を習ってもダメだった私。唯一尺八だけが残った。
むろん、を尺八は音痴では吹けない。自分で音程を作る楽器
なのだ。人並み以上の努力をして、今“尺八音楽”で食べている。

苦節40年。音痴だった私が、さらに歌手デビュー。でも
尺八を吹きながらでは歌えない。となると三味線がいい。
というわけで目下独学で三味線を練習している。

3本の糸の調弦もいろいろ変えて、いかに指の動きを少なく
するか、研究している。今日は保育園の卒業式とあって
「一年生になったら」を弾き語りするのに、1=C, 2=F,
3=Cにしてみた。ドレドファラファソがカンタンに弾けるでは
ないか。

こうなってくると三味線が楽しくなってきた。


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三味線は陰音階?

2010-03-20 19:32:36 | 尺八・一節切
尺八の手孔は陽音階になっている。中世の音楽は
陽音階だったのだ。それが江戸時代になって、
虚無僧の吹く尺八本曲が陰音階に変化していくのは、
三味線の影響と漠然と思っていた。

今三味線を始めて判ってきた。三味線は主に左手の
人差し指で坪を押さえる。その位地で中指を伸ばして
押さえた坪は“半音”上の音なのだ。一音までは届か
ない。一音上の壺は薬指となる。

だから「A.♭B.A.♭B」が頻繁に出てくる。これを
尺八では、半音は手孔をほんのわずか明けて出すので
出しにくい。尺八では難しいのだ。初心者は半音が
正確に吹けない。音量も出ない。

しかし、出にくいのを無理に出す半音が、尺八の
魅力となった。内に秘められたメリ音のチカラ。
ピアニシモの“力(パワー)”が尺八の命なのだ。
プロとアマの違いは、この半音のメリ音がいかに
大きく正確に出せるかだ。

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福山龍馬三味線も

2010-03-20 19:11:00 | テレビ・映画・芸能人
NHK『龍馬伝』、視聴率もまずまず好調のようだ。
「どんな争いごとも話し合いで解決する龍馬の生き様」
がテーマになっている。今の時代のニーズに合致して
いるということか。

主役の福山雅治、ミュージシャンだけに三味線も難なく
弾き聞かせてくれ、それがまた注目されている。他の
役者なら手だけ映すなど、代役を立てるところでが、
実演しているのだ。さすがプロ。プロはこうあるべきと
私も発奮して、今三味線に取り組んでいる。

以前は、「三味線は苦手」という思い込みがあったから
ちっとも弾けなかったが、「福山氏でも弾けるのだ」と
思ったら、手がスイスイ動く。すべては“心”ひとつ。

福山氏のコメント。「調子こいてグイングインやってたら、
三味線のお師匠さんから。福山さん、三味線は岩のように
座って弾くのよ。動いちゃいけませんと怒られました。
まだまだですね~」と。

たしかに邦楽の舞台では、三味線の棹の角度も手の向き、
撥さばきも、すべて形(カタチ)が厳しく言われる。
しかし、元禄の頃の絵画に見る三味線弾きのスタイルは、
実にさまざまだ。特に盲人ということもある。

だったら、福山氏のようなカタチに捉われない弾き方が
あってもよいと思う。テレビのあのシーンで、龍馬が
正座して棹を60度に挙げて、きちんとした姿勢で弾いたら
絵にならない。

カタチからはいる邦楽と、それを破る龍馬。その対比を
面白く見ている。


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3/20 保育園卒園式に

2010-03-20 17:56:22 | 虚無僧日記
金山保育園の卒園式に招かれて行ってきました。

9:30 卒園式開始。園児も父母も、晴れ着に身を飾り、
園長はじめ先生方は全員黒の正装。こどもたちの
元気一杯の歌声に感動の卒園式が1時間続く。
その後で、われわれがゲスト出演。

卒園式に「和楽器の演奏」とは これいかに?
「六段」「千鳥」なんぞを演奏したところで、卒園式に
ふさわしいのか、子供たちや父母に喜んでもらえるのか。
「邦楽はつまらない」「たいくつ」と思われたら逆効果
である。1時間もおとなしく聞いているわけがない。

そこで、紙芝居を用意し、鈴花の語りに、箏、三絃、
尺八、太鼓、鳴り物を効果音的に奏でた。

さらに秋野さんが「愛ちゃん」人形を持って腹話術で
子供達と対話。それにも私が三味線で合の手を入れた。
三味線初デビューの私でも、これならごまかせる。

ここの保育園はレベルが高い。子供達の反応もすこぶる
高度。「これなぁんだ?」と尺八を示せば、「知ってる」
「見たことある」の声。音色を聞いて「なんだ、クラり
ネットかと思った」と言う子も。

「渡り鳥はなんで空を飛んでいくのかな?」と質問すると、
「卵を産むため」と返ってきた。

丁々発止のやりとりで、どっと疲れたが、実に楽しい
ひと時だった。保育園は やり甲斐がある。

和楽器は、父母たちも先生も「初めて見る」「こんな音が
でるのか」と驚きと感動を持って聞いてくれる。自分たちの
演奏の押し付けではなく、相手に望まれる演奏が、私の
コンセプトだ。


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