現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

第一生命 株14万円

2010-03-24 08:57:10 | 社会問題
第一生命株、売り出し価格14万円に(読売新聞) - goo ニュース

鈴花は第一生命の「終身保険」500万に入っていた。古い契約
なので、年間の保険料はわずか 1万円ほど。それでも今回、
株式化で30万円ほどもらえるとのこと。うらやましい!

「第一生命」は明治35(1902)年、矢野恒太によって、日本で最初の
「相互会社」として創立した。それまでにすでに明治、日本、安田
の前身の会社など数十社もの保険会社が設立されていたが、
すべて株式会社だった。さらに怪しげな共済制度も加えれば100社
以上もあり、“できては潰れ”で、保険会社は信用を失いかけていた。
そこで矢野は「利益は株主ではなく契約者に分配する」という
“相互組織”の保険会社を設立した。“相互組織の第一番目”の
会社だから「第一生命保険相互会社」というのだ。

矢野恒太は岡山県出身。私の義父(妻の父)が岡山出身で、遠縁に
あたるらしい。義父は慶応在学中、矢野恒太の家に下宿していた
とのこと。矢野恒太の葬儀の時は、第一生命から黒塗りの車が
お迎えにきた。そんな縁で、第一生命には親近感がある。

第一に遅れること1年半、千代田が二番目の相互会社として設立
された。明治37(1904)年のことである。それが、太平洋戦争の後、
戦後のインフレで保険会社は壊滅状態になり、GHQの勧告に
よって、日本、住友、明治など多くの株式組織の会社は相互会社と
して再出発した。

戦後長い間、生保業界は18の相互会社と株式会社2社の20社
体制でやってきたのだ。

それがバブル崩壊で、千代田はじめ多くの中小生保が外資系に
売られ、「株式会社」となってしまった。千代田も今は、AIG傘下の
「スター生命保険株式会社」だ。

そして今春、第一が株式会社となると、相互会社として残るのは、
日本、住友、明治安田、富国、朝日の5社のみとなる。

「助け合いの精神にのっとった非営利組織の相互会社こそ理想」と
いう信念で勤めてきた私にとっては残念なことだが、第一生命は
株式会社化で、今後どのように発展していくのか、ニッセイと第一
の首位争いを見守りたい。

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書道教授

2010-03-24 07:04:55 | テレビ・映画・芸能人
3/23 日テレ 松本清張生誕100年記念作品『書道教授』

「テレビは見ない」と公言している私だが、清張作品に
染まっている鈴花に話を合わせるため、昨晩『書道教授』
をみた。

松本清張作品の中で『書道教授』というのは知らなかった
からだ。週刊朝日に連載されたシリーズ「黒の図説」の
短編作品らしい。

テレビドラマでは、例によって原作とはだいぶ脚色改変
されているようだ。
テレビでは、主人公の銀行員・川上克次(船越英一郎)は
愛人のホステス・神谷文子(荻野目慶子)を殺害していない
のだが、ラスト殺人犯として逮捕される。「殺していないの
だから、いずれ無実が証明されるだろうに」と、消化不良
だった。

原作は、やはり本人が殺していたのだ。それなら、ラスト
で逮捕されれば、スッーと溜飲も下がるのにと思う。

テレビドラマはいつも原作を捻じ曲げてしまうから矛盾が
出る。作家の意図をぶち壊してしまって良いのか。音楽なら
著作権がうるさいのに、ドラマでは許されることに、私は
疑問を感じる。

ま、それはともかく、配役がそれぞれ適役でよかった。
“サスペンスの帝王”と云われ、いつも追い詰める役の船越
英一郎が、追い詰められる役。その愛人役の荻野目慶子、
女の怖ろしさにゾッーとさせられた。書道教授の勝村久子役の
杉本彩、美しさの中に厳しさ、冷たさと優しさ、怪しげな魅力
を漂わす。
名前は判らないが、刑事役もわさびが効いていた。

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