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現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

11/14 虚無僧 19日目

2010-11-15 15:50:32 | 虚無僧日記
昨日11/14(日) 短歌会館の文化祭に出演。
以前は、「尺八」の番になったら、サァーと、みんな
帰ってしまって、お客さんゼロという時もあった。
今年は、結構な人数。若い女性もおり、思わず張り
切って、『タイタニックのテーマ』なんぞを吹いたが、
拍手がない。あっけにとられている感じ。そうした
曲よりも 虚無僧の本曲の方がうけた。「尺八の音に
涙がこぼれそうになった」というご婦人も。若い人には
古典の方が新鮮なようだ。

夜はまた、名古屋駅へ。日曜日とあって若い人ばかり。
そんな中、タクシーから降りてきたバリバリのビジネス
マン。中国人の若い女性、セレブのご婦人・・・と、
今まで「(お布施を)くれない族」と思っていた人たちが
次々入れてくれた。これで「○○はダメ」という決め
付けは“ダメ”ということになった。


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帯の効用

2010-11-15 15:28:19 | 虚無僧日記
そうそう、「帯の効用」まだあった。
中村明一の『密息』にも書かれている。日本人男性は
帯を下腹で締めるので、絶えず下腹に力を入れていた。
この要領が、日本式の「腹式呼吸」だ
虚無僧で尺八を吹いている時、常に下腹に力を入れて
いる。そして、息を吹ききる時も、さらに下腹に力を
入れる。西洋式の「腹式呼吸」は、腹を膨らませて息を
吸い、吐く時は、腹を引っ込めていく。これだと、重心
が胸の方に上がっていく感じになる。

これに対して、日本式の「腹式呼吸」は、吐く時も、
腹をふくらませる。重心が臍下(へさした)三寸、臍下
(さいか)丹田(たんでん)に落ちていく感じ。安定感が
あるのだ。

「循環呼吸」も、下腹を瞬時に膨らませて息を入れる。
だから、腹筋を強くすることが大事なのだ。帯を締める
ことで、腹筋が鍛えられる。お蔭で、虚無僧に出るように
なって一週間で、たるんでいた下腹がひき絞まってきた。
尺八の音もグーンと伸びるようになった。いいことだ。


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武装か 無防備か

2010-11-15 09:56:47 | 社会問題
「虚無僧の装束は、完全防備」と書いてみて、
「国防」についてまで、考えが及んだ。

「自衛隊は違憲」という最高裁判決が出たことで、
「ならば、憲法を変えよう」と、「改憲」か「護憲」か
で、議論が喧しい。

NHK『坂本龍馬』を見ていても、「十分な兵力が
あって、平和が保てる」というような論調だ。
「核兵器を持つことで、核抑止力が働く」というよう
なもの。
「江戸の無血開城」も、勝海舟は、諸手を挙げて
降参したのではなく、幕府の兵力を誇示し、「戦い
になれば、大変なことになるぞ」と脅しをかけて、
西郷に手を引かせたのだ。

かつて、朝鮮、台湾が、日本に併合されたのも、
「丸腰、無防備」だったからだ。しかし、日本の
その後の代償が、悲惨な結果に終わったことも
歴史から学んでいる。

「尖閣問題」で「憲法改正、国防強化」の機運が
高まり、映像を流出させた海自保安官が、英雄視
され、若者の間にも急速に右傾化が始まってきた。

今日の若者の閉塞感が、戦争へと駆り立てるとも
思えないが、時代は戦前に似つつある。不甲斐ない
政府に業を煮やして、軍部が台頭し、東条のような
人物が登場してきたのだ。マスコミもそれを後押し
した。今も同じ情況にある。不甲斐ない菅総理。
大丈夫かニッポン。


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虚無僧の装束は 防護服

2010-11-15 09:01:45 | 虚無僧って?
最近(いや 昔も居たが)、チョイ悪ぶった若者が、
虚無僧を見て、悪さしようとしてくる。天蓋を
サウンド・バッグにみたてて、ボクシングの
格好で殴ろうとしたり、蹴りをいれてきたり。

格好するだけで、実際に手は出してこないが、
そんなことが、度々あり、完全防備することで、
度胸も据わってきた。

天蓋(てんがい)は、奪われないように、しっかり
紐でしばっている。天蓋はブラブラ動くから、
天蓋を殴っても“暖簾に腕押し”。

袈裟は、肩にかけるというのは虚無僧独特のもの。
虚無僧の袈裟を、特に「大袈裟(おおげさ)」という。
左肩に掛け、左上半身の前後を守ることになる。
風よけにもなる。

前には偈箱(げばこ)を下げている。これで胸と腹を
守れる。左腰には、替尺八。右腰には大きな印籠。
下半身には大きな「尺房」(1尺=30cmの長さの房)が
ぶーらぶら。手足は、手甲・脚絆に足袋で覆っている。

こうして、全身を覆っているから、山野に野宿しても、
門附けで尺八を吹いていても、蜂や蚊にさされる
こともない。日焼けもしない。完全防備で安心立命。

しかし、最終的には、丸腰、無防備でも襲われない
ような“姿”を目指すのが虚無僧修行。人だけでなく、
動物にも襲われない“魂”。それが“釈迦”に近づく
修行なのだ。


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虚無僧の帯

2010-11-15 05:53:46 | 虚無僧って?
ネットで「虚無僧帯の結び方」まで載っている。
すごいことだ。普通、角帯は「貝の口」に結ぶが、
これは町人結び。職人や侍は、また別の結び方で、
身分を表していた。虚無僧は縦に二本、下駄を
そろえたように見せる結び方。独特のもの。

毎日、虚無僧に出ていると、結び方も、工夫して
改善したい私。一回交差させるだけで、あとは両方
のタレを帯の中に差し込んで下に出し、折りたたんで
帯の二重目三重目の隙間から、上へ通す。これだけで
ほどけない。脱ぐ時は、一回クロスしているだけ
なので、すぐほどける。

これでいいのだ。

ところで、帯の役割も考えてみた。やはり、脇腹と
背中からの攻撃に備えるために良い。ナイフぐらい
なら通さない。


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