現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

死刑廃止論

2012-03-26 10:48:11 | 虚無僧日記
先進国で死刑制度があるのは、もう日本とアメリカのテキサスなど
一部の州だけとか。欧州連合 (EU) 各国は、全面的に「死刑廃止」を
決定している

今や「死刑制度」は、日本、中国、北朝鮮などアジアやイスラム圏の国。
韓国は、「死刑制度」は尊属しているが、1997年以来執行されていない
とのこと。

「死刑執行数」では 中国がダントツ。年間 2,000件。処刑者は 8,000人
ともいわれる。中国では“みせしめ”のため、判決後 即刻「公開処刑」を
しており、「人道上の問題」として世界の批判を浴びているが、中国政府
としては、「死刑がなくなれば、この国は歯止めが効かなくなる」と
言っている。

(判る わかる)。

さて、“和の国”日本だが、日本では、まだまだ「死刑存続」を望む
意見が根強い。このところ「裁判員制度」もからんで「死刑」適用の
要件に関心が高まっている。「極悪非道、身勝手、故意、反省無し」なら
「死刑も止む無し」だが、「犯行時少年であった」とか「情状酌量」
の判断、さらには「被害者感情」などで、意見が分かれる。

「光・母子殺人事件」は、さまざまな問題を投げかけてくれた。
遺族の「本村洋」氏は、一審判決後には「司法に絶望した。
加害者を社会に早く出してもらいたい、そうすれば私が殺す」と
発言していた。私も同感だった。

だが、13年の歳月が経ち、その間に氏も支援者の女性と結婚し、
落ち着きと人間的深みを増した。最終的に「死刑」が確定した時には、
「裁判には勝者も敗者もいない。うれしいとか、喜びの感情はない。
彼(被告)にとっては大変残念かもしれないが、罪はきっちりと
償わなければならない。自分の人生を絶たれてしまうような
被害者がいなくなることを切に願います」とコメントしている。

「懲罰、報復感情」で「死刑」となった。今の段階では、これが
日本人の大多数が納得する気持ちか。

(しかし、死刑執行までにはまだまだ長い時間がかかるのが実態)


「殺されてから」受理します。

2012-03-26 04:05:58 | 社会問題
被害届先送り 生安部長ら、組織的隠蔽か 当初から旅行把握 習志野署長を更迭(産経新聞) - goo ニュース

長崎県の2女性殺害事件。事前に、千葉県警習志野署に
ストーカー被害の届け出を出しに行った際、「一週間後に
受理する」との回答だったそうな。「なぜ、一週間後」
なのかが不明。その間に二人は長崎で殺され、担当警察官らは
北海道に慰安旅行に行っていた。

「先送りの理由は 旅行ではない」と 話しているそうだが・・

と、ここまで書いて、別のサイトを見たら、「ストーカーの
訴えは、年間1万4,600件も有るそうな。その中で昨年
殺人未遂事件にまで発展したのは7件。

「殺人事件にまで発展するか」は、第三者の警察官には、
それこそ、“起こってみなければ”判らない。

以前、交通トラブルで、若者に取り囲まれて、車の中から
ケータイで110番したが、「それで 今 アンタは怪我でも
しとんのか!?」「いや」と答えると、「ばかやろう、
喧嘩の仲裁にいちいち行ってられるか!」と、逆に叱られた。

その場は「今警察を呼んだから」と言うと、相手は逃げて
行って、事なきを得たが、その時「警察は頼りにならん。
自分の身は 自分で守るしかない」と思った。

「千葉県警」の“怠慢”を責めるつもりで書きかけたが、
警察官だって“以前から計画を立て、楽しみにしていた
慰安旅行”が、一転“攻撃のネタ”にされ、針の筵とは
気の毒。責めても仕方ないと思えてきた。