現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

超長距離通勤

2012-03-29 20:20:01 | 虚無僧日記
朝9時東京駅着! 電車通勤の限界(R25) - goo ニュース

「朝9時に東京駅に着くことを条件に、電車通勤の限界地」を
探ったコラムが「過去1時間で最も読まれたニュース」の
トップになっていた。
通勤時間かマイホームの環境か、関心が高いようだ。

東京駅を中心に主要路線の限界は以下の通り。

【北方面】
○東北本線・那須塩原駅(栃木県)定期代7万2090円/5:58発 8:53東京駅着
○上越線・ 上牧駅(群馬県)  定期代7万2490円/5:10発 8:28東京駅着
○常磐線・ 小木津駅(茨城県) 定期代7万2490円/6:10発 8:58東京駅着

【東方面】
○内房線・ 千倉駅(千葉県)  定期代6万4880円/5:54発 8:22東京駅着
○総武本線・銚子駅(千葉県)  定期代5万7320円/6:04発 8:25東京駅着

【南方面】
○身延線・ 富士宮駅(静岡県) 定期代7万2090円/5:36発8:47東京駅着

【西方面】
○中央本線・長坂駅周辺(山梨県)定期代7万2620円/5:51発8:57東京駅着

通勤時間3時間を厭わなければ、かなり遠くまで行ける。
ちなみに、総務省の調査では、片道通勤時間の平均は「46分」だそうだ。

新幹線用の通勤定期乗車券「フレックス(自由席)」利用)だと。

○東北新幹線・大宮駅(埼玉県)       5万3020円/25分
○上越新幹線、長野新幹線・熊谷駅(埼玉県) 6万8020円/40分
○東海道新幹線・小田原駅(神奈川県)    7万0570円/36分

昭和40年代、大学の先輩で、小田原から毎日新幹線で通ってきて
いる人がいた。初任給2~3万円の時に、当時でも定期代は5~6万
していた。月給の倍だ。

もう30年も前だが、週刊誌で「超最長通勤」の人が掲載されていた。
なんと、栃木県の日光から神奈川県の厚木まで、片道4時間。
それも10何年通い続けているとのこと。
朝5時の始発に乗って、9時には職場に着く。夜6時に小田急線に
乗って10時には家に着く。

週刊誌の記者が密着取材した。一番困ったのはトイレ。所定の電車に
乗ったら、途中下車も乗換駅での用たしもできない。

私も一時期、東武伊勢崎線の「浅間台」から、東京中目黒まで
通っていた。駅の数37。所要時間1時間45分。立ち通しだった。

この間、カセットテープでたっぷり、英会話やら尺八の曲を
聞くことができた。ところが、ある時、超満員で、押され押されて、
胸ポケットに入れていたカセットデッキがつぶれてしまった。
そのくらい過酷な通勤地獄だった。

生体実験「死体が動く」

2012-03-29 10:06:21 | 虚無僧日記
明和8年(1771年)杉田玄白・前野良沢らは、小塚原の刑場で
処刑された罪人の「腑分け」(解剖)を見学した。本邦初の
腑分けは、それより遡ること17年前の1754年に行われている。

その腑分けを見学した「山脇東洋」という人が、それまで
利用されていた中国古来の漢方医による「五臓六腑」の図が
誤りであることを発表している。

人道的、倫理的、また宗教観から、それまで死体の解剖は
タブーとされてきた。

それから200年。医学の進歩で、今や内蔵の機能やら、
血管、神経系統、脳の働きまで解明されてきた。さらには
DNAや遺伝子の領域まで解明されてきている。

そして今や「生命」や「心」まで解き明かされようとして
いる。

それまでには、どれだけ多くの経験と、その犠牲があった
ことか。

ナチスのユダヤ人迫害「ホロコースト」の映像の中に、
生体実験」がある。生きた人間の腕を切断し、脳も
取り出し、脳と腕の神経をつないで、電気ショックを
与えると、指が動く。日本の「731部隊」も「生体
解剖」や「生体実験」をやってきた。衝撃を受けた。

多くの犠牲の上に、今日の医学の進歩があると思うと、
私としては、手放しでは喜べないのだ。


今、ネットで「歩く死者」が話題になっている。特撮
なのか、特殊メイクなのか。衝撃的だ。もう「生と死」の区別が
無くなり、私の頭の中はパニック。

機械で生かされる

2012-03-29 09:29:46 | 社会問題
生物学者の「本川達雄」氏によれば、「生き物時間」で
計算される人間の寿命は40年。それ以上は、医学の進歩で、
機械的に人工的に生かされている時間。「あまりの時間」
「おつりの時間」だという。生かされていることに まず
感謝。

松本零士作のSF漫画『銀河鉄道999』は、衝撃的な結末だった。
「永遠の命」を求めて、機械化人間が誕生する。しかし、
機械だってエネルギーがなければ動かない。錆びつきもする。

そこで「人間の魂」を吸って動き続けるのだ。そのために
「人間狩り」がされ、地球上から「生身の人間」が次々と
捕らえられ連れ去られていく。衝撃的だった。なるほど、
車は便利だが、ガソリンが切れれば動かない。あらゆる
モノが電気が切れれば止まってしまうことを気づかされた
漫画だった。今から30年も前の作品だ。

今や、人間のパーツの大部分が機械で代替可能だという。
足や手の無い人には、自分の意思で動かせる義足や義手が
開発されている。目の玉しか動かせない人には、その
目の動きをパソコンがとらえて、機械が声を発する。

心臓までがペースメーカーをつけて動かせる。呼吸が
止まって命は尽きても、心臓だけは動き続けるという。
恐ろしい。

そして「ips細胞」に「クローン人間」と、医学の
進歩は神の領域にまではいってきた。

「バベルの塔」のように「神の怒り」をかうのではと、
畏れるのは私だけだろうか。






「物理的時間」と「いきもの時間」

2012-03-29 03:47:45 | 虚無僧日記
今朝のNHKラジオ深夜便「明日へのことば」は、 
生物学者の「本川達雄」さん。

「哺乳類の心臓1拍の時間は、ハツカネズミは0.1秒、
ヒトは1秒、ゾウは3秒。動物の心拍数は一生にほぼ
15億回。ハツカネズミの寿命は2、3年。象は70年。
ヒトは40歳で15億回を超える」という「動物時間」を
提唱している人だ。時間の見方も「私たちは、時計に
縛られている。時間の奴隷になっている。ところが、
生物学的に時間を見れば、生物たちは、時間を自分なりに
コントロールしている」と。

私は「子(ね)歳」。「こまねずみ」のように動いてきた。
「一身で二世を生きる」と説いた福沢諭吉先生には
万分の一も及ばないが、もう十分、3人分を生きた。
今は「シングル(独身)ライフ」で、自由 気まま。

いつ死んでもいいと思っている。その反面、病気や事故に
遭わない努力はしている。「スローライフ、シンプル
ライフ」で、まだまだ生きそう。

毎朝のモーニングに集まる人は「高齢者」ばかり。
健康の話、病気の話が多い。メンバーの中で 入院も
手術もしたことの無いのは私だけ。老後の参考のために
先輩の方々の体験談を聞いている。

脳梗塞、脳血栓、心筋梗塞、がん・・・いろいろな病気に
罹りながらも、みなさん元気に生きている。ひと昔前なら
そのまま あの世行きだったのが、現代医学は生かし続ける。
すごいものだ。だが、手術や術後のリハビリの苦労は、
私は絶対にイヤだ。

「早期発見で、長生きできる」という先輩の声に逆らって、
「手術や入院治療の苦労をするくらいなら、手遅れに
なって死んだ方がマシ」と思ってしまう。機械で
生かされるよりは、自然に寿命を終えたい。