東川篤哉は、毒舌探偵が主人公の『謎解きはディナーの後で』シリーズが有名だけど、この烏賊川市シリーズも、結構人気あるみたい。私は初めて読みます。
烏賊川市(いかがわし)って変わった名前の市町村だなと思っていたが、これって、いかがわしいの言葉遊びなんだ。なるほど! この本は、シリーズ第6弾に当たるためか、ちょっとパワー不足。初期の作品だったら、もっと面白いかも。
それでも、本格推理とお笑いを、うまく組み合わせようと努力している姿勢には敬意を表したい。
しかし…そのお笑いの部分が、吉本新喜劇っぽくって、私にはあまり笑えない。もちろん、こういったベタな笑いが大好きっていう人も多いから、人気があるんだろうね。
それに、登場人物の魅力が不足していると、感じられる。
鵜飼杜夫探偵事務所の所長・鵜飼と、その弟子の戸村流平。そして探偵事務所が入っているビルのオーナー、うら若き乙女・二宮朱美。この3人の元に、いろんな依頼が舞い込んだり、彼らが事件に首を突っ込んだりして、話が展開していくのだが、どうもパッとしない。
なぜだろう? この3人、まったくミステリアスな部分が無いんだよね。そそられるものがない。
本格推理のトリックの方は、さすが東川篤哉。しっかりしています。
「死に至る全力疾走の謎」「204号室は燃えているか?」などは、タネあかしをすれば、こっけいなトリックだが、可能性がないわけではない。
「探偵が撮ってしまった画」は、教科書のような雪密室。「死者はため息を漏らさない」は、死因よりも、死者の口から吐き出された、黄色っぽい怪しげな煙のように宙を漂う物体の正体が謎のメイン。「烏賊神家の一族の殺人」は、ちょっと落ちる(失礼!)
どうしようかな…。このシリーズ、初期の作品を読んでみようかな。
烏賊川市(いかがわし)って変わった名前の市町村だなと思っていたが、これって、いかがわしいの言葉遊びなんだ。なるほど! この本は、シリーズ第6弾に当たるためか、ちょっとパワー不足。初期の作品だったら、もっと面白いかも。
それでも、本格推理とお笑いを、うまく組み合わせようと努力している姿勢には敬意を表したい。
しかし…そのお笑いの部分が、吉本新喜劇っぽくって、私にはあまり笑えない。もちろん、こういったベタな笑いが大好きっていう人も多いから、人気があるんだろうね。
それに、登場人物の魅力が不足していると、感じられる。
鵜飼杜夫探偵事務所の所長・鵜飼と、その弟子の戸村流平。そして探偵事務所が入っているビルのオーナー、うら若き乙女・二宮朱美。この3人の元に、いろんな依頼が舞い込んだり、彼らが事件に首を突っ込んだりして、話が展開していくのだが、どうもパッとしない。
なぜだろう? この3人、まったくミステリアスな部分が無いんだよね。そそられるものがない。
本格推理のトリックの方は、さすが東川篤哉。しっかりしています。
「死に至る全力疾走の謎」「204号室は燃えているか?」などは、タネあかしをすれば、こっけいなトリックだが、可能性がないわけではない。
「探偵が撮ってしまった画」は、教科書のような雪密室。「死者はため息を漏らさない」は、死因よりも、死者の口から吐き出された、黄色っぽい怪しげな煙のように宙を漂う物体の正体が謎のメイン。「烏賊神家の一族の殺人」は、ちょっと落ちる(失礼!)
どうしようかな…。このシリーズ、初期の作品を読んでみようかな。