ケイの読書日記

個人が書く書評

山本文緒「結婚願望」

2007-10-26 10:03:19 | Weblog
 山本文緒の小説には、ちょっとした毒が含まれていて、それが彼女の小説の魅力だが、エッセイにはその毒がほとんどない。こんな素直な無防備な山本文緒は大丈夫だろうか、と心配になってしまう。

 このエッセイは彼女の37歳の時に書かれ、2000年に出版されたもの。彼女は25歳で結婚し、しばらくして離婚し、このエッセイを書いた当時は「結婚の予定は無い、生涯独身でいる覚悟」とあとがきに書いたが、恋多き女・山本文緒がそれでおさまるはずも無く、2,3年ほど前に再婚した。


 「結婚願望」というより「恋愛願望」という内容ですね。


 世の中には、恋愛体質の人と、そうでない人がいる。いうまでもなく山本文緒は前者で私は後者。
 恋愛体質の人が、非恋愛体質の人を心のどこかで「もてない可哀想な人」と思っているのは知っているが、非恋愛体質もなかなか良いもんです。  ラク。

 ちょっと前に「ホタルノヒカリ」というテレビドラマをやっていた。
その主人公の干物女が恋愛体質になろうと努力して『ステキ女子』に変身していく、というストーリーらしい。(私は見ていないが)

 でも、干物女で何が悪い!! 干物女を好きという男も、少数ながらいるのではないか?『ステキ女子』ばかりだと男も疲れますよ。


 恋愛体質の女性の「運命の人」待望論も、聞いているだけで疲れます。「ねぇねぇ、これって運命の出会いかな」はいはい、あんた、3ヶ月前にも半年前にも1年前にも運命の出会いがあったわね。それ、どうなりました?   不毛です。

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2 コメント

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お邪魔虫です・・。 (サナダ)
2007-10-27 00:17:56
恋愛体質の人と、そうでない人。
私も後者です。

でも、別に全然悲観的になっている訳でもないし、
今は今でそれなりに楽しんでいるのでヨシですね。
恋愛体質の人は、“趣味が恋愛”みたいなものでしょ??
私は、あと1回(1人)で全然いいですわー。


ドラマは観てませんでしたが、漫画の「ホタルノヒカリ」は、
ステキ女子を目指し恋愛するも、結局干物がバレて破局してしまいました。
干物が原因ではなかったですけどね、一応。
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サナダさんへ (kei)
2007-10-29 10:04:05
 へぇ、破局したのですか。でも、原作マンガはまだ連載されているようですから、最終的には『ステキ女子』になって、恋が成就するんでしょうね。

 でも、干物女も捨てたモンじゃない。いつもときめいていたい、なんて『フォーエバァ・ラブ願望』を持たれたら、男も大変だよ。
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