ケイの読書日記

個人が書く書評

伊藤たかみ「誰かと暮らすということ」

2011-09-26 13:10:21 | Weblog
 筆者の伊藤たかみが、売れっ子直木賞作家の角田光代と以前一緒に暮らしていて、別れ、今はそれぞれが別の人と暮らしているという事実を知っているので、そこらへんの事情が書かれているかと期待して読んだが、ハズレ。
 そこの所は全く書かれていないし、モデルとなっている話もなし。

 しっかし、角田光代はモテるなぁ。
 芥川賞を貰ったら、とたんと男が近づいて来なくなったと、柳美里が書いていたが、角田光代は、そんな事はなかったらしい。(もっとも、彼女は直木賞だが)
 小柄でおめめパッチリ、細身で華奢、外見的にもモテる要素はそろっているからなぁ。


 この連作短篇集の主な登場人物は、虫壁という変わった名前の女と、セージという彼女の同僚。
 うまく気持ちを伝えられない不器用な男女だが、そもそも、彼らの気持ちって何?
 友達以上恋人未満、とはよく使われるフレーズだが、彼らの場合、友達ですらないような淡白さ。

 草食系男子と非恋愛体質女子のハートウォーミング・ラブストーリー?!

 でも、そのゆるさが丁度いいかも。末永くうまくやっていけるカップルだと思うよ。

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