クワコーこと桑潟幸一は、千葉にある『たらちね国際大学』の准教授。
准教授なんて私の身内や友人にいないし、犯罪学の火村英生くらいしか知らないので、その生態がわからない。
ほとんど女子しかいない大学の先生だから、クワコーはモテモテだろうな、さぞスタイリッシュな生活をおくっているだろう、と想像し読み進めたが…クワコー悲惨。クワコーかわいそー。顧問となっている文芸部のパシリではないか!!
少子化の影響で、たらちね国際大学も毎年定員割れが続いて、学生さんはお客様、決してご機嫌を損ねないように、上司から言い渡されているのである。
しかもクワコー、他の大学から移ってきて1年目という事が影響しているのか、月額手取りで110350円! 大学教師として10年のキャリアがある40歳なのに。 手当てが全く付かない。ボーナスも出るかどうかわからない。
いくらなんでもひどくない?
しかし、作者の奥泉光は、近畿大学の現職教授らしいから、この数字にまったく根拠が無いわけでもあるまい。
文芸部には、ジンジンこと神野仁美という、黒のTシャツ・黒のジーンズ・黒のニット帽をかぶっている部員がいて、彼女は家賃が払えなくてアパートを追い出され、大学の敷地内に段ボールとブルーシートで家を作って住んでいる。
このホームレス女子大生の推理力や行動力が抜群なのだ!
クワコーの周りで起きるミステリアスな事件(研究室で起きる怪奇現象・盗まれた手紙や書類)をスラスラ解決。しかも解決したのはクワコー先生という事にしてあるので「クワコー名探偵」という評判が一部にはある。
地味な事件だけど、推理部分はキチンとしている。でもこの本の面白さは、クワコーVS文芸部員の掛け合い漫才にあるね。
続編が出たら是非読みたいです。
准教授なんて私の身内や友人にいないし、犯罪学の火村英生くらいしか知らないので、その生態がわからない。
ほとんど女子しかいない大学の先生だから、クワコーはモテモテだろうな、さぞスタイリッシュな生活をおくっているだろう、と想像し読み進めたが…クワコー悲惨。クワコーかわいそー。顧問となっている文芸部のパシリではないか!!
少子化の影響で、たらちね国際大学も毎年定員割れが続いて、学生さんはお客様、決してご機嫌を損ねないように、上司から言い渡されているのである。
しかもクワコー、他の大学から移ってきて1年目という事が影響しているのか、月額手取りで110350円! 大学教師として10年のキャリアがある40歳なのに。 手当てが全く付かない。ボーナスも出るかどうかわからない。
いくらなんでもひどくない?
しかし、作者の奥泉光は、近畿大学の現職教授らしいから、この数字にまったく根拠が無いわけでもあるまい。
文芸部には、ジンジンこと神野仁美という、黒のTシャツ・黒のジーンズ・黒のニット帽をかぶっている部員がいて、彼女は家賃が払えなくてアパートを追い出され、大学の敷地内に段ボールとブルーシートで家を作って住んでいる。
このホームレス女子大生の推理力や行動力が抜群なのだ!
クワコーの周りで起きるミステリアスな事件(研究室で起きる怪奇現象・盗まれた手紙や書類)をスラスラ解決。しかも解決したのはクワコー先生という事にしてあるので「クワコー名探偵」という評判が一部にはある。
地味な事件だけど、推理部分はキチンとしている。でもこの本の面白さは、クワコーVS文芸部員の掛け合い漫才にあるね。
続編が出たら是非読みたいです。
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