本格派の秀作。いままで読まなくて損した気分。昭和56年にもう発表されていたのか。読まなくてもったいなかったなぁ。
昭和11年日本。密室で異様な死体となって発見された画家が残した奇怪な遺言状。『肉体を支配する星座に従って、6人の若い女性から必要な部分を切り取り、新しい不滅の肉体を合成する』
そして1ヵ月後6人の女性が行方不明になり、遺言どおり次々にバラバラ死体となって発見された…。
このトリックは、確か『金田一少年の事件簿』でも使われていなかった? (つまり金田一少年の方がまねっこしたことになる)
現代の法医学で考えればバカバカしいが、昭和11年だったら、なるほど、そういう事も可能かも、と思わせる。
猟奇的な犯罪だが、文章はちっとも怖くない。(なにせ私は『屍鬼』の文章が怖すぎて、読むのを中断しているほどの怖がりなのだ。)
それどころか、御手洗潔と石岡の会話は芸人2人組のように面白い。
いくら推理小説でも、キャラクターの魅力って大きいと思う。トリックより大きいかもしれない。
例えば、私は火村と有栖川のコンビはあまり好きでない。火村が嫌いなのだ。(ふん!孤高を気取ってんじゃねぇ)
それに比べ、御手洗と石岡のコンビはいいなぁ。私好み。
昭和11年日本。密室で異様な死体となって発見された画家が残した奇怪な遺言状。『肉体を支配する星座に従って、6人の若い女性から必要な部分を切り取り、新しい不滅の肉体を合成する』
そして1ヵ月後6人の女性が行方不明になり、遺言どおり次々にバラバラ死体となって発見された…。
このトリックは、確か『金田一少年の事件簿』でも使われていなかった? (つまり金田一少年の方がまねっこしたことになる)
現代の法医学で考えればバカバカしいが、昭和11年だったら、なるほど、そういう事も可能かも、と思わせる。
猟奇的な犯罪だが、文章はちっとも怖くない。(なにせ私は『屍鬼』の文章が怖すぎて、読むのを中断しているほどの怖がりなのだ。)
それどころか、御手洗潔と石岡の会話は芸人2人組のように面白い。
いくら推理小説でも、キャラクターの魅力って大きいと思う。トリックより大きいかもしれない。
例えば、私は火村と有栖川のコンビはあまり好きでない。火村が嫌いなのだ。(ふん!孤高を気取ってんじゃねぇ)
それに比べ、御手洗と石岡のコンビはいいなぁ。私好み。
金田一の一件はいろいろあったようですよ。
確か漫画を文庫化するときとか何らかのタイミングで、「島田先生に捧ぐ」みたいな言葉を入れたとか入れてないとか
どうでもいいですが、御手洗&石岡のコンビの様は、京極夏彦の「京極堂(榎木津)&関口コンビ」に受け継がれてますね。
『占星術~』は、島田荘司の最高傑作だと思っております。御手洗物しか読んでないんですが"(^^;"。
つか、今まで読んだミステリ中で、一二に入る本格です。怪奇と論理のバランスが素晴しい! あと、やっぱ名探偵キャラですねえー。
次の『斜め屋敷の犯罪』は、ちょっと落ちますが、これも結構面白いと思います。個人的には、御手洗物はこの二作だけでオッケーかな? と(笑)。
猫まんまさんもおっしゃってますが、金田一少年では、色々あったようですね。あのマンガではほかに、カーなどの古典作からもトリックをパックってるとか"(^^;"。マンガ、読んでないんですが。
まあ個人的には、金田一耕助に孫はいない! と思っているので(笑)。
TBありがとうございました!(^o^) こちらからもさせて頂きましたあー。
でも、ここまで推理小説が氾濫している中で、まったく独自のトリックを考える事は至難の業でしょうね。
これから順番に読んでいって「異邦の騎士」に辿り着きたいです。(時間がかかるとは思うけど)
あの人は結婚してましたよね。奥さんがいた。小説の中で子どもが生まれたって箇所があるんでしょうか?
小林少年があやしていたりして…。
少年探偵団シリーズは子供向けの小説なので、そういう箇所があってもおかしくないです。
いつもコメントありがとうございます。
うぉぉ~!keiさんも絶賛ですか!
かなり評判が良い作品なので、遂に古本で買ったのです!
・・・・まだ読んでいないのですけど、
これから読むのが凄く楽しみです!
keiさんはよくエラリーを読んでいらっしゃるので、
私も国名シリーズが読みたくなって図書館に行ったのですが、
全然ない!
アガサなら腐る程あるのに!!
ただ、国名シリーズに挿入されている「読者への挑戦状」は、本格派を目指す人なら誰でもあこがれるらしく、この「占星術殺人事件」にも使われています。
かの村上春樹も、この「読者への挑戦状」が大好きだったとか。
いやはや、全くその通りでした。ハイ。
でも、最初の2作品「占星術殺人事件」と「斜め屋敷の犯罪」だけで、御手洗潔は十分だ、という人もいて…。
なんにせよ、本格派のシリーズ物推理小説は、初期に水準が高く、だんだん落ちていく、というのが通説のようです。
そうですね。ミステリとして 優れてても、やっばりキャラクターが魅力的じゃないと、面白さも半減しますからね。
この作品は その両方を兼ね備えてますよね~。
芳醇な文章にバランスのとれた人物、舞台設定。奇想天外なトリック。熟成された風景や人物の描写。素晴らしいと思いました。
さすが、本格ミステリ界のロマネ・コンティと 言われてると 思わさせてくれる作品ではないでしょうか。
この作品 強いて難を言えば、冒頭の手記の部分が若干読み辛かったですね。
冒頭の手記の部分というと、占星術の専門用語が並んでいる所でしたっけ? だいぶ前に読んだからうろ覚えです。
本当にこの作品は水準高いと思います。この頃の御手洗が懐かしい。今はスウェーデンかどっかに行っちゃって偉くなりすぎましたよ。