ケイの読書日記

個人が書く書評

村上春樹「やがて哀しき外国語」

2006-06-01 16:48:28 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 村上春樹が1991年から2年半プリンストンに滞在したときのエッセイ。旅行者としてではなく、プリンストン大学客員教授(?)としてその地で生活していた時に書かれたもの。


 実は、他のミステリ短篇集を読んでいたのだが、あまりにも量が多くさすがに飽きてきて、どれ、口直しに村上春樹のエッセイでも読むか、と読みかけたら止まらなくなってしまった。


 すごく面白い。もともと私はエッセイというジャンルが好きだが、それを差し引いても、十分魅力的な作品。


 前々から「ノルウェイの森」を読もうと思ってはいるのだが、図書館でいつ見ても㊤㊦揃っていないし、あまりにも難解そうなので、先延ばししている。
 でも、このエッセイの、わかりやすくて、面白くて、軽快なこと。

 ただ、カタカナ言葉がやたら多い。英語のスペルが表記されていないものだから辞書で調べにくい。春樹先生にとっては、もう日本語になっている言葉だから…というおつもりでしょうが、わかんないよぉ。


 この分でいくと、案外村上春樹の長編小説も、難解とビビる必要はないかもしれない。
 と、自分をはげましながら、しかし次に春樹を読むなら「遠い太鼓」(1986~1989ヨーロッパ滞在中のエッセイ)を読むつもり。



 実際の春樹さんは、どういう方なのでしょう? なかなかの愛妻家のようだ。
 村上龍は自分の容姿やしゃべりに自信があるせいか、よくテレビで見かけるけど、春樹さんをテレビで見たことないです。
コメント (3)
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