こういったミステリ短篇集は、第一集より第二集のほうが落ちるものだが、これは前の作品集『亜愛一郎の狼狽』より出来が良い位で、とても面白かった。
全部で8作品あるが、中でも『意外な遺骸』『三郎町路上』がよかったかな。
特に『意外な遺骸』はタイトルが回文になっている事からもわかるように、作品中のあちこちに回文がちりばめられていて、読んでいて楽しい。
本当に意外な展開で、遺骸が茹でられている。ボイルド・遺骸。WHY?
今まで読んだミステリの中で、遺体をわざわざ茹でるって話はあったかな?とにかくその理由が分かれば、犯人にたどり着く。
そうそう、前作品集でも登場した異色のキャラクター「三角形の顔をした洋装の老婦人』が、ここでも全作品に登場。
『亜愛一郎の狼狽』では、「枯れ木も山のにぎわい」(失礼!!)的な扱いで、せりふはまったくなく風景のようだった。
しかし、この『亜愛一郎の転倒』ではしゃべるのである。それも強い口調でまくし立てて!! 驚いたなぁ。
家族構成まで分かってしまった。未亡人ではなく、元気な旦那さんがいるようだ。子供や孫の話は全く出てこないので、別居しているか、いないのであろう。
次の話を読み始めるたび、あの三角形の顔をした洋装の老婦人は、どこにどういうカラミで登場するんだろうと、待ちどうしくもある。
全部で8作品あるが、中でも『意外な遺骸』『三郎町路上』がよかったかな。
特に『意外な遺骸』はタイトルが回文になっている事からもわかるように、作品中のあちこちに回文がちりばめられていて、読んでいて楽しい。
本当に意外な展開で、遺骸が茹でられている。ボイルド・遺骸。WHY?
今まで読んだミステリの中で、遺体をわざわざ茹でるって話はあったかな?とにかくその理由が分かれば、犯人にたどり着く。
そうそう、前作品集でも登場した異色のキャラクター「三角形の顔をした洋装の老婦人』が、ここでも全作品に登場。
『亜愛一郎の狼狽』では、「枯れ木も山のにぎわい」(失礼!!)的な扱いで、せりふはまったくなく風景のようだった。
しかし、この『亜愛一郎の転倒』ではしゃべるのである。それも強い口調でまくし立てて!! 驚いたなぁ。
家族構成まで分かってしまった。未亡人ではなく、元気な旦那さんがいるようだ。子供や孫の話は全く出てこないので、別居しているか、いないのであろう。
次の話を読み始めるたび、あの三角形の顔をした洋装の老婦人は、どこにどういうカラミで登場するんだろうと、待ちどうしくもある。