ある店舗に押し入った強盗が現場から逃走するために
少し離れた所に駐車してあった自分の車に戻って来たら
その車が車泥棒に盗まれている所で、
動き出した自分の車を必死に追いかけたのですが
逃げられてしまいました。
強盗犯の加害者でもあり車を盗まれた被害者でもある男性は、
己の立場をわきまえず警察に車が盗まれたと通報したのですが、
男が強盗犯であることが発覚し逮捕されました。
次の防犯カメラに録画された映像は、
夜半に知人の家を訪ねているように見える男性が、
どこからともなく現れたバイクに乗った強盗に拳銃を向けられて
「金を出せ!」と言われ両手をあげて振り向いたら
あれま、友人同士だったというオチが付いています。
世間は狭いと言いますが、
偶然に犯罪者と犯罪者が交差し、犯罪者とその友人が交差する。
日本でこんなことが起きる確率はどの位なんでしょうか。
犯罪者や犯罪予備軍が多ければ多いほどその確率は高まる訳で、
上の二つの国の出来事は、
犯罪者や犯罪予備軍が多いことを表しているのかも知れません。
どうなんでしょうかね。
犯罪の被害者になり、正直者は馬鹿を見るで、
犯罪の被害者は犯罪をやり返す権利があると
自分に言い聞かせる人達によって
悪意の連鎖が広がっていったのかも知れません。
盗み盗まれ、そして、また盗み盗まれ、
お金が人から人へと流れているので一見、
お金の流れは血の流れで
通常の経済活動と同じように見えますが、
このような通常とは違う流れだけだと
社会を構成する骨や筋肉等に栄養が届かず
やせ細って、やがては取り返しのつかない状態になってしまいます。
「人を見たら泥棒と思え!」が溢れる世の中にならないよう
私達一人一人は、悪意の連鎖を断ち切る防波堤であり続けたいものです。