心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

幸せの絶頂から

2019年10月25日 | 雑感・愚見

1959年 山口県の上空に差し掛かった小型飛行機から

新婚旅行中で幸せの絶頂であるはずの

大分県在住の31歳の男性が突然飛び降りました。


夫婦はスカイダイビングをするために搭乗していた訳ではないので

夫は何の装備もないままに突然に扉を開けて

無言でポンと飛び出したそうです。

 

機内の座席に残された19歳の新妻は

「思い当たる事は全くない。」と絶句していたようです。


いや~こんなの絶句しますよね。

二人が登場していたのはセスナ機でしょうかね。

機内で大喧嘩をしたわけでも何でもなく、

新婚旅行で幸せの絶頂の中で突然にですからね。


しかも無言のようで、

せめて柳澤慎吾さんのように「あばよ!」と

一言くらいあってもいいのではないかと思っ……

そういう問題じゃないな。


幸せ一杯。天に昇る心地に酔って

今なら空を飛べるかもって思ったのでしょうか。

まさかね。


もう大麻とか麻薬類を使用してトリップしていたとか、

抗インフルエンザ薬のタミフルの異常行動とか、

変な宗教に傾倒した結果であったとか、

機内で前財産を投資していた株が暴落したとの連絡を受けたとか、

単に寝ぼけたとか、

何でも良いので分かりやすい理由があって欲しいところです。


私達は、原因が明らかになることで

それに対策を高じたり、原因から自分を遠ざけたりすることで

我が身の安全に一定の信頼を取り戻すことが出来ますが、

原因が全く見出せないと危険への対策を打ちようがなくなり

安全への信頼を取り戻すことに手間取ります。


街で落下してきた看板に直撃を受けないか。

暴走車にはねられないか。

一人で居るときに心筋梗塞や脳梗塞で倒れてしまわないか。

建物、階段が崩れ落ちないか。隕石の直撃を受けないか等々、


私達は日常においてあらゆる可能性について

危機管理をする訳にはいかず、

自分の常識的な判断で切り捨てるべきものを切り捨てることで

安全性や自分の判断に一定の信頼を置き

自分の作った安全神話を信仰することで円滑な日常生活を送っています。


そんな中で不幸にも事故と言うべき出来事に遭遇したり、

防ぎようのない犯罪に遭遇したり、

結婚詐欺、相手の浮気、結婚後に人が豹変といったような

自分の常識的な判断力でまず起こらないだろうと

切り捨てたことが起きてしまうと


自分の身の安全や自分の判断力への信頼が揺らぎ、

起こり得ないことを心が起こり得る現実的な危険として認識して

それが長期に渡っている状態がトラウマ状態と言えます。


私達は完全なる安全を求めたり、しがみ付くのではなく

ある程度の危機管理体制を整え、ある程度身構え、

それでいて危険の中にいることを受け入れることが求められます。


ある人が乗車したタクシーが1年間で3度の事故に見舞われました。

「タクシー乗るの怖くならない?」

「いや~滅多に起きないことが3度も起きたんだから、

 これから何十年もタクシーでは事故に見舞われないってことだよ。」

なんて豪語していた人がいました。


そう言うことだろう。 BY どぶろっく


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


投票ボタン

blogram投票ボタン