2007年 アメリカのコネチカット州で21歳の女性が
ペットショップのドアを壊して侵入しようとしましたが
警戒パトロール中の警察が発見されて逮捕されました。
警察の取り調べで女性は、
「子犬達を自由にしてあげたかった。」と供述したそうです。
この種のニュースを世界だけでなく日本でも
耳にすることが増えた気がするんですよね。
一見、心優しき人の行動のようにも思えますが、
ペットを解き放つことが正義?善きこと?
私の眼には、おかしな宗教団体の信者か、
正義の仮面を隠れ蓑にしたエゴイストとしか映りません。
世の中には、飼い主に捨てられたペットが
やせ細り皮膚病等にかかり痛ましい姿で
命を細々と繋いでいることも少なくありません。
本当にペットが可哀そうだと思うのならば、
ペットショップの動物を解き放つのではなく、
飼い主から捨てられ街で厳しく生きている動物達を
救う活動をしてもらいたい。
全ての犬や猫を救うことが出来ませんが、
1匹でも2匹でも命を救うことに大きな意味があるように思います。
クジラやイルカが可哀そうだと暴れている集団であるとか、
菜食主義者やビーガンと呼ばれる完全菜食主義者の集団が
動物の命を救えと声をあげながら自分達の流儀に反する会社や店舗に
団体で押しかけて抗議をするような集団と、
犬や猫の保護活動をしいている人達と決定的に違うのは、
問答無用で別の価値観、生き方をしている人達の世界に
土足で入り込むようなことをしていない点です。
それぞれの個人には、それぞれの流儀があって、
違う流儀の人達が協力し合い、違いを尊重し合い、受容し合い、
楽しく共存することが出来るはずなんですよね。
違う3つの国の神様が同じ船に乗って楽しくしている
七福神の様子こそ幸福の姿なんだそうです。