恒例の名所巡りに行ってきました。
今回、私が訪れた場所は、
JR舞子駅の南側にある兵庫県立・舞子公園で
初めて足を踏み入れます。
JR舞子駅は、これまで何度も利用している駅で、
これからも何度も利用するであろう駅なので
舞子公園は、いつでも訪れることが出来る場所として、
これまで後回しにしてきました。
サンエトワール舞子店
広い舞子公園を歩くための
身体の準備と気合を充満させるために
JR舞子駅改札出て直ぐの所に有るサンエトワール舞子店で
水分補給とエネルギー補給をします。
窓から明石海峡大橋が見える絶好の座席を確保して
今日のこれからの予定を思い描いていたら
隣の座席から話しかけて来てくれた女性と会話が弾み
名所巡りスタート前から楽しい時間となりました。
「こいつぁ春から縁起がいいわぇなあ。」
舞子公園・夢レンズと明石海峡大橋
明石海峡大橋アンカーレイジ(橋台)
吊り橋のメインケーブルを固定させるための構造物。
孫文記念館
孫文記念館は、
八角形の中国式楼閣『移情閣』が特徴の建物で
華僑の貿易商だった呉錦堂(ご きんどう)の
舞子海岸にあった別荘です。
1913年に孫文一行が
神戸を訪れた際の歓迎会の会場となりました。
平成5年12月10日に「県指定重要有形文化財」
平成13年11月14日に「国指定重要有形文化財」
に指定されています。
付属棟(左)と移情閣(右)
三階建て八角形の建物の『移情閣』ですが、
六角形に見えるため通称は舞子の六角堂と
呼ばれているそうです。
京都の六角堂とイノダコーヒ本店の
マッシュルーム・スープを思い出すなあ。
記念館 入館入り口
阪神淡路大震災の時、この孫文記念館の建物は
現在の場所へ移築するために
解体作業中であったために被害を免れ、
2000年に現在の場所への移築が無事完了しました。
入館料は300円です。
孫文記念館の裏側の景観
裏手は「あずまや」のような建物が見える広い敷地、
正面は、明石海峡が借景になっています。
孫文記念館 付属棟1階
孫文記念館内部は、当時の建物内の様子が
伺い出来る家具はそのまま並べられていなようで
孫文の生涯についての説明パネルが
壁一面に設置されています。
付属棟 内廊下
付属棟は、白色が基調となっているようです。
廊下照明
こちらの室内も、日本と孫文、
神戸と孫文の関わりの説明パネルが
所狭しと設置されています。
移情閣1階 天井装飾と照明
付属棟から移情閣1階へと入ってきました。
移情閣1階は、部屋と言うよりホールですね。
天井を見ると中心には虎の装飾が施されいて、
移情閣が六角形ではなく八角形であることが分かります。
移情閣1階 天井装飾
移情閣1階 暖炉
神戸にある洋館の暖炉は、
どれも同じようなデザインですね。
年代が同じなので、
その年代に流行したデザインなのかも知れません。
金唐紙
金唐紙は、日本の伝統工芸品で
和紙に金属箔(金箔、銀箔、すず箔等)を貼り付け、
版木に当てて作り出した凹凸文様に彩色をする高級壁紙。
孫文立像
これ少しビックリしました。
結構リアルだったので「えっ誰かいる?」てな感じです。
孫文胸像
「こんちは。おじゃましています。」
階段
階段右横の窓から
先ほどの移情閣の1階フロアを観ることが出来ます。
移譲閣1階フロア
移情閣1階のホールには大型モニターが設置されていて
孫文についての映像が映し出されていました。
窓の外に海の景色が広がるこの感じ。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を連想するのは
私だけでしょうか。
移譲閣2階フロア
移情閣2階の天井中心の装飾は鳳凰です。
孫文直筆の扁額があるはずなのですが、
どれがどれやら分かりません。
歴史に名が残るような人は、
書道家かって思う位に綺麗な字を書きますね。
移情閣2階 暖炉
付属棟2階の内廊下
中国風建物の移譲閣と洋館の付属棟が連結されているのですが、
袴とジャケット、門松にクリスマスの飾り付けとならずに
雰囲気が全く違う二つの建物の融合に
違和感がないのが面白い所です。
付属棟2階
付属棟2階の部屋も孫文の説明パネルが並べられています。
記念館と銘打たれているので致し方ないとは思いますが、
私としては孫文の説明パネルを減らして
当時の家具を置いてもらって方が好みなんですよね。
付属棟からの景色
階段
玄関と孫文立像
こちらが本来の玄関ですが、現在は使われていないようです。
勅使門的に使われているのでしょうか。
孫文の名前は聞いたことがあっただけだったので、
今回の訪問をきっかけに孫文について少し調べてみたのですが、
私には良く分からんのです。
清政府を打ち倒し理想国家を目指した
革命家であったようですが一方ではソ連と手を繋ぎ、
一方では民族主義、民権主義、民生主義を掲げ
日本との繋がりも深く、
孫文が真に理想とし目指していた国家が
共産国家だったのか、
はたまた自由民主国家だったのか……。
全く国の在り方が違う中華民国(台湾)と
中華人民共和国(中国)で
国父と呼ばれているようなので
生半可な調べで孫文を理解しようなんて甘かったかも。
舞子公園の見所の一つである孫文記念館の観覧を終えて
次の目的の場所へと向かいます。