心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

悪魔祓い

2020年03月09日 | 雑感・愚見

1996年 アメリカ・ロサンゼルス市警は

バーで知り合った男性を殺そうとした若い女性を逮捕しました。

 

彼女は、取調室で男性を殺そうとした動機について

「悪魔祓いの儀式に使う人間の頭蓋骨を入手するためだった。」

と供述したようです。

 

世界のあちらこちらで似たような宗教儀式、祈祷がありますよね。

よくもまあ完全消滅せずに現代まで続いているものだと思います。

 

日本では悪霊とか狐憑きと言われるものでしょうか。

狐が憑依して悪さをするって?

 

普通に考えると有り得る訳もなく、

百歩譲って狐に霊力があったとしても

狐は、伏見稲荷大社を総本宮として

全国3万社を超える稲荷神社の神使なんですから

そんなことなどあろうはずがない。

 

狐が神様の使いってのは、

狐は稲を荒らす害獣のネズミを退治してくれる

有難い生き物だったので人間が勝手に理由付けただけ………。

もしかすると有難い生き物なので

無闇に狩りをさせないためだったかもね。

 

それと狐がどうこうの前に、

私は存在して欲しいと願ってはいますが、

私の様な凡人クラスが普通に考えれば

神様の存在自体が、う~んとなります。

 

しかし、数学者の中には

全宇宙に神様がそっと潜めておいた無数の数式、化学式を

一つずつ発見し、解き明かしていっているだけのように思えて

神様の存在を感じざる得ないなんて言う人もいるようです。

 

地球上に生物や我々人類が誕生したのも

偶然の産物では決して起こり得ない程の確率なのだそうで、

何かの人為的な力、いや神様的な力が働いたとする方が、

現実的な考えのようです。

 

現実的な考えから導き出されるのが、

非現実的な神様が存在するかもの結論って言うのも

おかしな話ではありますが。。。

 

さてですが、

悪魔祓いとか悪霊祓いを現実的に考えてみると

精神医学的に説明のつく現象でしかなく、

「トランス及び憑依障害」として分類されているようです。

 

人が自然にトランス状態に陥ったことが原因で

常では体験しない体験をしてしまう。

 

催眠誘導を受けてのトランス体験は、

催眠中の体験として被験者が認識しているので

酷い混乱は、まずは起きませんが、

 

日常生活において本人が意識せずとも

トランス状態に自然に至ることもあるので

自覚がないトランス状態で常ではない不思議な体験をすると

混乱が起きても不思議ではありません。

 

また現代ではまず無いと思いますが、

昔は、突然の極度の興奮状態(パニック状態)や

金縛りや夢遊病のような現象を体験したり、

それを見た人が霊的な現象に結び付けてしまう。

 

夢遊病や金縛りの状態は、

催眠で当たり前のように再現することが出来ます。

 

また解離性障害、統合失調症、妄想性障害などの

精神疾患に起因する現象。

 

他にもアルコール依存や薬物の影響によるものなどが考えられます。

 

なので悪魔祓いや悪霊祓いは単なる儀式でしかないのですが、

私個人の考えとしては状態、症状の改善という点からすると

個人のその疾患の程度にもよりますが、

 

心の底から霊的な現象だと信じ込んでいる人には、

儀式が催眠暗示効果を発揮したり、

あるいはブラシボー効果(偽薬)的に

本人が良い意味で騙されることで一時的にしろ

何らかの改善効果を稀に得られることもあるようなので

非現実的な儀式や祈祷も完全に否定してはいないんですよね。

 

アメリカ・ロサンゼルスの女性の

悪魔祓いのための殺人未遂事件ですが、

何らかの精神疾患を患っている可能性が高いように思いますが、

裁判で精神疾患を理由に無罪判決なんて出た時には、

一般市民にとっては納得できませんよね。

この裁判の判決はどうなったんだろうか。

日本で起きたとしたら判決はどうなるんでしょうかね。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


投票ボタン

blogram投票ボタン