2013年 スペインで42階建ての高層ビルが完成したのですが、
そのビルの何処を見てもエレベーターが見当たりません。
見当たらないのも当然でエレベーターは設置されていませんでした。
この原因は、当初は20階建ての設計だったものを
42階に変更した際に設計を変えるのを忘れたためだそうです。
こんなの絶対に忘れてはいけないと言うよりも
エレベーターを設置し忘れることなんてあるんですね。
私は設計について何一つ知らないのであれなんですが、
このクラスの建築の設計になると
複数の人が設計に関わっているんじゃないのって思っていて、
なので誰かが気が付いても良いような気がするんですよね。
仮に設計者が一人だとしても建設開始前に
説明を受けるであろう施工主だとか、実際に建築する工務店の人達とか、
建物建築に関わる大勢の人の目をスルッとすり抜けたとはね。
設計変更で忘れていたと言う理由もあれですが、
それ以前に気になる点があるんですよね。
最初の設計が20階建ての建物なんですから
設計変更前からエレベーターは必要なんじゃないのって思うわけです。
日本の法律では基本的に高さが31m(7~9階)を超える建物には
エレベーターを設置することになっているようですが、
地方自治体によっては2階以上の建物に設置することを
条令で定めている場合もあるようです。
そして、法律がどうこうよりも
5階建てにもなるとエレベーターの有る無しで
上の階の入居契約の成約率はかなり変動すると思われるので、
賃貸経営者の観点から考えても4~5階建て以上の場合は、
エレベーター有りの建物が多いように思います。
私なんかエレベーター無しの4階の部屋が空いているとしても
「むむむ……。」となるんですがね。
スペインの人達がエレベーターのない建物の20階の部屋でも
気にしないで住むのだとすれば、それが何よりの驚きです。
世界と比べて日本は生活環境が恵まれすぎたことで
身体の強さがかなり低下しているってことなんでしょうか。
駅などに設置されているエスカレーターを使わず、
健康のためにとあえて階段を使う人がいるとようですが、
毎日20階を階段で昇り降り、時には買い物袋ぶら下げてですから
健康に良いどころか膝を壊しそう。