2006年、山形県のあるスナックで
たまたま居合わせた初対面の酔った男女が口喧嘩を始め、
「デブ」と罵られて頭に来た女性は、男性を告訴。
裁判所は、男性に侮辱罪で拘留20日間を言い渡したそうです。
実際の様子が良く分からないのであれですが、
これって本当の話?告訴、そして受理?
私の感覚では、通報を受けた警察が仲裁に入って
「まあまあ。」と互いをなだめて終了レベルで、
仮に殴り合いの喧嘩でも互いの怪我が大したことが無い場合には
現場でとか警察署で事情聴取を受けて、
双方がお叱りを受けて解散だったんですよね。
なので口喧嘩だけで告訴状が受理されて
裁判所まで行くことが驚きでもあるし、
男性だけが20日間の拘留と言うのも驚きです。
口喧嘩と言うことはですよ。女性も男性を罵る言葉を
吐いているんじゃないのって思うのです。
最近は告訴を先にしたもの勝ち?まさかそれは無いですよね。
男性だけが処罰を受けるだけの理由があったと思うのですが、
その状況や経緯の情報が少し不足していることで
光輝く竹の中に女の子がいました。
おばあさんとおじいさんに大切に育てられた女の子は、
それは綺麗な女性に育ち、月に帰っていきました。
のような物凄い大雑把な物語を聞かされたような感じです。
さてですが、
「デブ。」とか「あほ。」等、言葉で口撃を受けると、
心が刃物で突き刺されたかのように傷つく人もいれば、
カンラカラカラと全く平気な人もいます。
この違いについて催眠誘導から考えてみると
最高レベルの催眠誘導の技術を有していたとしても
被験者が誘導者の言葉を聞いてくれなければ
被験者を催眠に誘導することは困難であって
結果を何一つ起こすことは出来ません。
別の言い方をすると画面を暗くしてボリュームを絞れば、
画面の向こうで相手が何を言っていたとしても
何も言われていないのと同じです。
この理解が第一の防波堤となります。
つい汚い言葉(空気の振動)を聞いてしまった時には、
それらの言葉はまやかしでしかないことを理解することが
第二の防波堤となります。
「デブ」は、比較する人によってデブにも痩せにもなりますし、
「アホ」も同じです。どちらも絶対的な評価ではないので
相手が感じていることを言っているのであって、
自分がそうであることとは別のことです。
もっと言うと相手を傷つけるために道具として利用しているだけで
相手の主観ですらないのかも知れません。
「デブ」も「アホ」も、つまりは
「おまえのかーちゃん、でべそ。」と同質レベルです。
不快な気持ちにさせてやろうとする相手の口撃にまともに反応するのは、
タヌキやキツネに化かされてしまったのと同じかも知れません。
そう理解することでダメージの受け方が違ってきます。
なので実態が無く意味のない言葉は全無視して、
相手が本当に言いたいことが何かだけを聞き取ることです。
謝罪を要求しているのか。何かをして欲しいのか等々。
実体のない枝葉末節の言葉に気持ちを奪われてしまうと
真にコミュニケーションを取らなければならないことから
ドンドンと離れて戦いの炎に油が注がれていきます。
芯を食った論点になると謝罪するしかなくなることを知る人が
あえて枝葉末節へと相手の気持ちが向かうように
仕向けている場合もありますし、
そのような闘いを火事と喧嘩は江戸の華的に
好きな人もいたりするので、
そのような闘いに巻き込まれてしまうと
労多くして実り無しになることが普通なので
闘うのなら芯の部分を見失わないことが大切です。