心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

2012年11月24日 | 感情


自分が自慢したいものや

喜びや感動を共に分かち合いたいものは

前面に配置するもので、

例えば、絵とか趣味とか賞状であるとか。



逆に、

自分が秘密にしたいもの、

大切にして守りたいものは、

後ろに配置するものです。

お金とか権利書とか家宝とか、

下着とか恥ずかしい趣味だとか、

片思いの人の写真であるとか。



子供と大人の中間の頃に

本当は好きなのに、

真逆の嫌われるような事を言ったり、

意地悪な態度をとったりして、

本当の自分の気持ちをさらけ出す事を

防ごうとするあれもそうで、



このような配置の仕方は

誰に教えてもらった訳ではありませんから、

本能的なものに近いものです。



それが本能的なものだとすると、

心の悩みや問題を解決する時にも

同じことが起きていると

考える事が出来て、



例えば、過剰に怖くなることを

解決しようとした時、

ある程度の改善は見られても、

十分な改善まで至らない。



このような時には、

怖さの奥に隠しておきたい別の気持ちがしまわれている

可能性を考えて見ても良いかもしれません。

知られたくない、認めたくないような

強い気持ち。



それを前面に押し出すと、

自分は身勝手な人間になってしまう。

自分は嫌な人間になってしまう。

自分は卑しい人間になってしまう。

自分は悪者になってしまう。

本当の自分を知られたくない。

それを言ったら一巻の終わり。



つまり、対象への怒りの感情。

怖さは、前面に持つ事で、

強い怒りの感情を前面に押し出さなくても

済むように縦の役割を果たしていることもあります。



そのような場合は、

怖さだけに注目しても上手く行きません。

強い怒りの感情は、勢いそのままに

心の奥に存在し続けることになりますから、

盾としての役割を果たす怖さもまた無くならないのです。



逆に強い怒りの感情が前面に出ている場合は、

怒りの感情が縦の役割を果たし、

その奥に、強い悲しみや寂しさと言った感情が

しまわれていることがあります。



前面に出ている感情が激しいほど、強いほど、

それ以上の別の強い感情が存在している可能性があります。



心の問題や悩みを解決しようとする時、

相談者が語る感情だけではなく、

相談者が語っていない感情があることも視野に入れて

取り組む必要があります。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

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