日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

社会人だからこそ、学びたい

2011-02-14 20:34:12 | ライフスタイル
社会人になって、早30年を過ぎようとしている。
学生時代、あまり勉強をしてこなかった訳では無いのだが、社会人生活が長くなればなるほど、自分の不勉強さが身にしみる。

先日から、ズッと気になっていたFM番組企画があった。
それが、大学生を中心に募集されていた「未来授業」と言う企画だ。
会場が東京であったことや、放送を聞き逃してしまったコトなどもあり、残念な思いがしていたのだが、どうやらポッドキャスティングで聞けるようだ。
「未来授業」

そして、このような便利な社会だからこそ、考えてしまうことがある。
それは、チュニジアに始まった中近東で起こり始めている「長期政権打倒」の動きだ。
週末、エジプトのムバラク大統領が辞任に追い込まれた。
直後のエジプト、特にカイロ市民の行動は実に冷静なものだった。
これから先が大変だと思っているが、「さすが古代文明発祥の地の市民は、違う・・・」と感じた場面でもあった。
その背景にあるのは、「自分たちで新しい時代を創っていく」と言う気概のようなモノもあるし、それを後押ししたのは、インターネットと言う現代の情報ツールによるところも大きい。

考えてみれば、時代が大きく変わる時、その時代の最先端情報ツールが変革を起こす原動力となっている。
フランス革命では、「印刷技術」だと言われている。
ドイツの南北統一(=「ベルリンの壁崩壊」)は、「衛星放送」だった。
そして今回は、「インターネット」と「フェイスブック」だ。

と同時に、現在中近東で起き始めている「長期政権打倒」の動きは、GDP第2位となった中国経済に打撃を与えるかも知れない・・・と、感じている。
なぜなら、「世界の工場」と言われる中国で作られているモノの多くは、中近東で産出される石油と大きく関わっているからだ。

そんなこれから先の社会を考える上でも、この「未来授業」は参考になるのでは?と、思っている。
お時間のあるときに、聞いてみてください。

GDPだけが、国の反映の尺度なのか?

2011-02-14 10:16:01 | 徒然
Yahooのトピックスでも取り上げられているが、遂に日本のGDPが中国に抜かれた。
順位としては、米国・中国・日本と言う順番になってしまったわけだ。

ここ1,2年、メディアでは「GDPが中国に抜かれる」と盛んに言われてきた。
確かに、GDPは「国の生産力」を示す数字だ。
その意味では、「日本の生産力が低下した」ともいえるだろうし、「中国の生産力が高まった」ともいえる。

だが、チョッと立ち止まって考えて欲しい。
中国と言う人口13億人と1億人程度の日本を、同じ尺度の「生産力」を考えて良いのだろうか?
もう一つは、その「生産力」の内容だ。
現在の中国の経済の中心は「世界の工場」と言われる部分だと考えると、日本は既に次のステップと言える「世界の知力」へと進みはじめているのでは?
「世界の知力」と言うには、相当誇大広告的部分が無いわけではないが、単純労働の積み上げの生産力という時代は既に過ぎてしまった、と言うのが今の日本だと思うのだ。
例えば、「新しいモノを創り出す」と言う、創造性の素となっている「日本式おもてなし」などは、「相手を思い、心を想像する」と言う複雑で高度な知力だと思う

「GDPだけが、反映の尺度では無い」と言う気がしてくるだ。
むしろ、これからの日本が目指す方向は、単純な「生産力」とは違う尺度を考える必要があるのでは無いだろうか?
それは、わかりやすい数字化できるものでは無いかもしれないが・・・。

13億人のGDPと1億人あまりのGDPを、同じだと考える必要があるのだろうか?
そして、そのGDPの内容を考えないで、順位だけを取り上げてアレコレ言う必要があるのだろうか?
それも、半ば悲観的なイメージでメディアが騒ぎすぎている・・・そんな気がするのは、私だけだろうか?