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異業種共演CM

2011-02-07 20:56:28 | CMウォッチ
先日、テレビを見ていたら「オヤ!?」というCMを見た。
それは、サントリーの「胡麻麦茶・自転車編」だった。

ご存知の方も多いと思うのだが、このサントリーの「胡麻麦茶」のテレビCMのメインタレントさんは、この商品のターゲット層と同世代の俳優・高橋克実さんだ。
その高橋さんと共演しているのが、村田製作所の「ムラタセイサク君」だ。

ホンダの「アシモ」君をはじめとして、日本の工業製品メーカーは「特徴あるロボット」を創ってきた。
いわゆる「人型ロボット」と言うタイプだ。
おそらく、世界の中でも「人型」にこだわるロボット開発と言うのは、日本だけのような気がする。
その背景にあるのは、やはり手塚治さんの「アトム」の影響があるのだろう。

これまでこのような「人型ロボット」が起用されたテレビCMは、開発企業のCMに起用されるだけだったように思うのだ。
ホンダの「アシモ」君などは、その良い例だと思う。
「アシモ」君が登場するコトで、ホンダのCMというコトがすぐに分るだけではなく、そのCMそのものが「アシモ」君の可愛らしさ(?)で、何となく「ホッ」とするコトがある。

その中で「人型ロボット・ムラタ君」と、メタボ対策に励む俳優高橋さんとの競演は、異色な感じがする。
そこで共通点は?と考えてみると、どちらも関西の企業と言うコトぐらいしか思い浮かばない。
その共通点が、今回のCM共演となったともあまり考えられない。
「とすれば・・・なんだろう?」と、考えながらCMを見てしまうのだ。

確かにCMは「自転車編」という内容で、「ムラタ君」の得意は「自転車に乗ること」だが、だからと言って、「ムラタ君」を起用しなくても、他のイメージでも良かったのでは?と言う気がしないわけでもない。
もちろん「ムラタ君」の出演によって、CMそのものが「ほんわり」するが・・・。

もし、この共演のキッカケが「関西企業の共同情報発信」というコトがあるのであれば、それはそれで面白いと思うのだが・・・そこまで積極的なメッセージは感じられないのも、このテレビCMのポイントなのか?