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女性マーケターから見た日々の出来事

政治が機能しない

2011-12-28 19:04:49 | 徒然
最近、日本の国の顔である野田総理の存在感が、薄れてきている感がある。
「もともと存在感など無い」といわれる方も、いらっしゃるかも知れない。
実際のところ、テレビを見なくなったこともありニュースの主な情報源がネットと新聞になって以来、政治のニュースを余り見なくなったような気がしている。
しかし、言い訳をするようだが「見ないようにしている」つもりは無い。
ニュースとして取り上げられる内容に、野田総理にまつわるモノ・コトが少ないような気がするのだ。

それだけではなく、民主党が掲げた「マニフェスト」が次々と反故され始めるに至っては、「野田さんって、民主党の党首じゃなかった?」と、疑問に思うコトになってしまう。
民主党のマニフェストが「実現不可能な内容だった」にしても、キチンと説明をした上で論議をするというステップが必要だと思うのだが、その説明も十分にされてきたとは思えない。
なんとなく、民主党がかつての自民党のような政策を打ち出しているような気がしている。

その自民党も、最近影が薄い。
党首の谷垣さんの問題というよりも、自民党そのものの存在感が感じられないという感じだ。
特に、「東京電力・福島第一原子力発電所事故調査 中間報告」で、政府の責任が指摘されたが、その責任の一端は(というより、多くの部分で)、自民党政権に行われてきたモノがある。
そのことに関しての責任についての、発言が一切聞かれないのは何故だろう?
「責任」という部分で、なんらかの発言をすれば、自民党が推し進めてきた原発政策が失敗だったということを認めてしまうとでも思っているのだろうか?
これほどまでに、多くの国民に迷惑をかけているという意識は無いのだろうか?

他の政党も似たり寄ったりと言うか、今の日本で「政治主導」で行われるコトが私たちの生活にプラスとなるような話が無い、という気がしている。
「プラスになる」というのは、経済政策という意味だけではなく、将来の展望という意味だ。

ただ不思議なことに、これほどまでに国内政治が停滞していても、日本の経済は動いている。
多くの国では、政治の停滞は経済の停滞を招きかねない問題なのだが、日本の場合、経済と政治がまったくといってよいほど、関係性を持っていない。
それどころか、被災地の救済という点では一企業・一個人が協力し合っているような状態だ。
政府が政党を超え、共同で何か経済対策なり安全対策などを打ち出してきた、という印象がほとんど無い。

「政治家の皆さんは、税金によってその活動を支えられている」というコトを考えると、納税者として、今の政治に無駄金を捨てているのでは?と、疑問に思われても仕方が無いような気がするのは私だけだろうか?
機能不全に陥っている政治が、来年は少しでも機能回復して欲しい、と感じる年の瀬だ。