日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

来年はどんな年になるのだろう

2011-12-31 19:10:57 | Weblog
今年も残すところあとわずか。
1年、拙ブログにおこし下さりありがとうございました。
年末、いきなりアクセス数が増え驚くこともありましたが、今は落ち着き少し安心をしているところです。

今年は、様々なことが起きた1年でした。
災害だけではなく、中東に端を発した「ジャスミン革命」などは、ITの時代だからこそ起きた市民革命だったと思う。
ただ、「ジャスミン革命」でのITの意味は、「インフォメーション・テクノロジー」ではなく、「インフォメーション・ツール」という、市民情報伝達ツールだったように感じている。
時代とともに、その意味を変化させていくのもITというコトなのかも知れない。

それを象徴するような新聞広告が、今日掲載されていた。
「youtube 紅白チャネル」だ。
若年層を中心に、テレビの視聴離れが指摘されている。
一方、ネットで映像を見たり聞いたりすることが、若年層では当たり前となってきている。
そのギャップを埋める一つの方法(というほどではないが)が、このネットとテレビの融合のような気がしたのだった。

もちろん、ニュースのようなリアルタイムで報道されなくては意味の無いモノも少なからずあるが、エンターティメントの分野で言えば、以前のような「歌番組」である必要はなくなってきているのでは?
音楽の聴き方にしても、ウォークマンが登場してからずいぶん変わったし、ダウンロードが当たり前となった今では、テレビの歌番組では見かけないアーティストのほうが、人気が高いという現実もある。
実は私自身は、今年のレコード大賞を受賞したAKB48の楽曲を聴いた覚えが無い。
そもそも「レコード大賞」そのものが、今の時代にあっているのだろうか?と、考えてしまうのだ。
それだけ、個人の生活の多様化がネットによって加速されてきているのだから、メディアもその変化に対応していかなくては、メディアそのものが時代遅れとなってしまう可能性が高い。
言い換えれば、今年はその現実を見せられた年だったのではないだろうか?
だからこそ、youtubeの「紅白チャネル」は、オヤ?!と思いながらも、これからのメディアの一つの方向性のようなモノを感じたのだった。

メディアが変わる以上に大きく変化していくのは、私たちの生活自体だろう。
電力不足による「節電」の意味も、大きく変わるかも知れない。
電力不足解消のための節電から、自分のライフサイズに合わせた電力の使い方としての節電というコトだ。
なんとなくだが、「イノベーション」とはそんな些細な変化が重なって大きな流れになるコトのような気がする。
そしてそのイノベーションの発信地は、日本であって欲しいと願っている。