日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

スバルの「アイサイト」システムを考える

2013-02-01 18:48:39 | ビジネス
今年に入ってから、3回シリーズ?としてスバルが一面広告を新聞に掲載していた。
今日がその3回目だった。
シリーズ掲載されていた内容は「アイサイト」という、運転支援システムについて。
スバル「アイサイト・総合サイト」

この広告を見たとき、「自動車もここまで進化したのか!」とある種の驚きと、技術進歩のすばらしさを感じた。
渋滞緩和のためのスピード自動制御などはもちろんなのだが、衝突を回避できるシステムでもあるようだ。
衝突を回避する自動システムと言えば、ボルボが昨年発売をしているが、これから先標準となっていくシステムのような気がする。
と言っても、大切なのは運転をする人の意識と運転技術というコトになるのだとは思うのだが、高齢化社会となった日本では、高齢者ドライバーが年々増加していることを考えれば、やはりこの様な運転支援システムは、必要となっていくだろうと考えている。

しかし、この広告を見て実は少しガッカリしたのだった。
と言うのも、搭載対象となっている車種がSUV車やスポーツタイプのクルマだったからだ。
スポーツタイプやSUV車などに力を入れているのはわかるのだが、本当にこの様な「運転支援システム」を必要としている人が乗るクルマは、違うのでは?と感じたからだ。

スポーツタイプのクルマを選ぶ人というのは、ある程度運転に自信があるのではないだろうか?
「自信が過信に繋がり、事故を起こす」とも考えられるが、この様な支援システムを必要だと感じるドライバーは余りいないような気がする。
むしろ、上述した通り年齢とともに運転技術に不安が出てきたドライバーや、身体的ハンディのある同乗者がいる福祉車両などに必要な気がしたからだ。

「支援システム」なのだから、このシステムを搭載すれば事故が起きなくなる、と言うモノでは無い。
しかしその様なシステムを搭載するコトで得られる安心感などは、とても大きいと思う。

自動車メーカーは「クルマに乗る楽しさ」や「快適さ」と言うコトを、追求してきた。
新しく加わったのは、「環境性能」と呼ばれる「省エネ」であったり「アイドリングストップ」といった機能だった。
その最たるモノがハイブリッド車やEV車だった。
これから先もう一つクルマが進化するとすれば、この「運転支援システム」なのかも知れない。
だからこそ、本当に必要としている人達が乗りやすいクルマに搭載して欲しい、と思ったのだった。