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スポーツのお手本となる?アイスホッケー女子日本代表

2013-02-13 12:46:36 | スポーツ
昨年暮れに起きた大阪市立桜宮高校での「体罰」に端を発した、一連のスポーツの指導のあり方。
遂に日本のお家芸の一つである柔道の日本代表選手にまで発展し、「スポーツにおける指導のあり方」というコトが、真剣に問われる様になってきた。
そんな中、昨日アイスホッケー日本女子代表チームが、早々とソチオリンピックの出場を決め、帰国した。

アイスホッケーというスポーツそのものが、マイナーというか地域限定的なスポーツというコトもあり、日本で人気のあるスポーツだとは言い難い。
以前テレビドラマで、SMAPの木村拓哉さんが主演した「ヒーロー」で、一瞬注目をされたような気がするのだが、それ以降余りスポーツ紙などでも取り上げられるコトがほとんど無いスポーツだと思う。

そんなアイスホッケーだが、スポーツとしては「氷上の格闘技」と呼ばれる程激しいスポーツ。
男子選手などの体格を見ても、筋骨隆々だけではなく体そのものが大きく無くてはできないスポーツだという気がする。
そんなアイスホッケーに女子チームがあり、しかもオリンピック種目だとは知らなかった。
何でもソチオリンピック出場は、長野オリンピック以来だという。
長野オリンピックの時は、「開催国枠」での出場。
そう考えると、今回の出場決定というのは大変な快挙だとも言える。

その快挙を成し遂げたチームのキャプテンは、何と!21歳になったばかりの大澤ちほ選手。
これまで、チームスポーツのキャプテンと言えば、サッカー日本女子代表の宮間あや選手や澤穂希選手の様に、チームをグイグイ引っ張っていくような印象が強い。
と言うよりも、その様なキャプテン像が一般的なのではないだろうか。
それに対して、大澤選手はまだ21歳と若く、年長者が多くいるチームの中で、キャプテンという責を果たしている。
予選前に収録されたと思われる、インタビューをFM番組で聞いたコトがあるのだが、極々普通の20歳の女性(と言うよりも「女の子」という印象だった)で、「みんなと一緒にソチ(オリンピック)を目指したい」と、話をしていた。
その印象から、もしかしたら大澤選手は新しいタイプのキャプテンのタイプなのかも知れない・・・と、思ったのだった。

そして選手達を支える監督やコーチなども、これまでのような「縦関係」ではなかったのではないだろうか?
これはサッカー日本女子代表にも言えるコトだが、監督と選手の関係がある意味フレンドリーで、一体感があるのでは?と感じている。
それを感じさせるのが、出場を決めた直後に撮られた写真だ。
選手達のはじけるような笑顔を中心に、監督やコーチ達が取り囲んでいる。
その後、選手達は女性コーチを呼び、みんなで胴上げをしている。
「監督やコーチがいたから、頑張れた」という内容のコメントを読むと、女子柔道のような監督・コーチと選手の関係では無かった、と言うコトがわかる。
とすれば、アイスホッケー日本女子代表チームの強化プログラムに、スポーツ指導のヒントが隠されているのではないだろうか?