日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今年のバレンタインは、いつもと違う?!

2013-02-11 21:22:07 | ライフスタイル
今週木曜日は、バレンタイン。
この三連休、百貨店を中心にチョコレート売り場は、賑やかだったことだろう。
余り気にしていなかったのだが、昨年バレンタインのチョコレート売り上げNo.1だったのは、名古屋JR高島屋だったそうだ。
名古屋の女性は、しっかりとチョコレートを用意していた、と言うコトだろうか?

そんなバレンタインのチョコレート商戦だが、今年はチョッと異変が起きていると言う。
今朝FMを聞いていたら、DJの女性が「昨日東急ハンズに買い物に出かけたら、チョコレート売り場(と言っても、東急ハンズの場合は「手作りチョコ売り場」となるのだが)にきているお客さんに男性が多かった。特にお嬢さんとお父さんという組み合わせが目立っていた。以前なら、彼女と彼氏ばっかりだったのに・・・」という話をしていた。

それを裏付ける様に、バレンタインのチョコレートを誰に贈る?と言う調査では、1位が友達、2位がお父さん、3位が彼氏となっていた。
江崎グリコ「バレンタイン事情2013」

このデータを見ると、3位の彼氏よりも2位のお父さんのほうが6ポイント以上高い。
半数とまでではないにしても、随分高いと言う印象がある。
かつて「お父さんの下着は別洗濯」などと言われ、家庭内での存在が薄いのでは?と言う指摘がされていた頃とは雲泥の差、と言う気すらしてくる。

このような女性の意識変化を一体どう見たらよいのだろうか?
実は、ここ数年「クリスマスを誰と一緒に過ごすか?」と言う調査でも、彼氏と一緒に過ごす、と言う回答よりも友人や家族と答える女性が増えてきている。
バブルの頃、クリスマスは何が何でも恋人と一緒に過ごす!と言う時代を知っている世代としては、随分変わったな~と言う気がする。

意識変化が顕著になったのは、一昨年からだと言われている。
「東日本大震災」という未曾有の震災が、家族の絆を再認識させたのでは?と言う指摘もある。
もちろん、その影響は大きいと思うのだが、何となく「バレンタイン」や「クリスマス」と言ったイベントに、生活者が踊らされなくなってきたのでは?
普段なかなか話せない相手に対して、イベントを上手に利用してコミュニケーションを図る、と言う意識変化があるのでは?と、感じている。
イベントはコミュニケーションを円滑にする為のツールとなってきている、と言う気がするのだ。

ただ来月のお返しは、それなりに準備をされた方が賢明だとは思う。