日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

進化する?カップヌードル

2013-02-15 18:54:52 | マーケティング
夕飯の買い物に、近所のスーパーへ出かけた。
冷凍食品売り場に、「おすすめ品」として並べられていた。
どんな商品があるのかな?と思って、見てみると「カップヌードルおにぎり」という商品があった。
昨年、大ヒットして生産が追いつかず販売を一時期中止していた、と言う程の人気商品らしい。
「らしい」と書いたのは、我が家の近所にある3、4件のスーパで見たことがなかったからだ。
バブル期以前の新興住宅地は、新製品をいち早く出すには魅力が少ない地域となってしまった、ということだろう。

その「カップヌードルおにぎり」のパッケージを見てみると、「カップ入りのカップヌードル味のご飯」を冷凍おにぎりにした商品のようだ。
「カップ入りカップヌードル味のご飯」は、日清が発売しているカップ麺のご飯シリーズの一つ。
「日清のごはんシリーズ」
フリーズドドライしたお米に、具材とお水を入れレンジで作る、と言う商品。
その発展形として、この「冷凍おにぎり」が登場したのでは?と言う気がしたのだった。

このようなカップヌードルから生まれた派生商品が、次々と登場すること。
そしてそれらの商品が、ヒット商品となること、等を考えると、「カップヌードル」という商品そのものの、ブランド力というか商品力の強さというものを感じる。

ただ強い商品力を持っていると言うだけでは無く、新しい提案をし続けている、と言うコトもヒットする理由なのかも知れない。
と言うのも「カップヌードルおにぎり」のパッケージを見ると、「電子レンジで○分温める」と言う説明だけでは無く、「温めたおにぎりをお茶漬けにして食べても美味しい」と、お茶漬けの作り方(と言う程では無いが)も一緒に書いてある。

個人的には、カップヌードルの麺だけ食べた後に、ご飯を入れて食べるのとどう違うのか?と言うコトが気になったのだが、カップヌードルを食べた後でお茶漬けを食べる、と言う人はあまりいないだろうし(食欲旺盛な方は違うかも知れないが)、粉末スープでご飯を調理したい、と言うニーズが以前からあったのかも知れない。
そのニーズを商品化している、とすれば「カップヌードルの進化」を進めているのは、日清という企業では無く、生活者というコトになる。
だからこそ、生産が追いつかない程のヒット商品となったとも考えられる。
単なる派生商品として見るのか?はたまた「進化形」としてみるのか?そのどちらなのだろう?と、気になりながら帰ってきた。

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