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日本の美しい村の一つが消えようとしている

2013-02-14 17:28:39 | 徒然
以前、フランスの「美しい村」という活動をエントリした。
そして、調べ物をしていたら日本でも同様の活動をし始めているコトを知った。
「日本で最も美しい村」HP
この「日本で最も美しい村」は、北海道美瑛町の町長さんの呼びかけで2005年から、7つの村からスタート。
現在参加している村は39村で、中には世界遺産にも登録されている白川村に隣接する東白川村も含まれている。

あくまでも個人的な感覚なのだが、これから先、日本の美しい原風景と地域の伝統芸能は、とても大切な観光資源となっていくのでは?と、感じている。
「何も無い田舎」と言うのは、ショッピングやアミューズメントパークが無い、と言うだけで、旅慣れた欧州の人達にとっては、むしろ新しい日本の魅力と感じられる要素が沢山あると、考えるからだ。

ただこの参加リストの中には、「美しい村」と呼ぶことができなくなりつつ村がある。
福島県の飯舘村だ。
ご存じの通り、東京電力福島第一原子力発電所事故により、避難地域に指定され村民の多くが強制的に退去させられた村だ。
現在は、解除地域と避難地域が混在する状況になっているようだが、かつてのような美しい日本の原風景となる村の姿はおそらく見るコトが難しいのでは?と思っている。
震災前の「飯舘村」(「日本で最も美しい村HP 飯舘村」より)

飯舘村に限らず、この会に参加している村々の風景や伝統芸能など、日頃すっかり忘れてしまっている日本の良さ。
その良さを持っている村を失いつつある、と言う事実を知らないまま過ごしている、と言うコトに、やや愕然としたのだった。
その視点で「福島第一原子力発電所事故」を見て見ると、地域の人達が失ったモノは土地や家屋、仕事と言ったコトだけでは無いのだな~。
祖先から引き継いできた、伝統芸能などの伝承や村人達が誇りに思っていた「景色」そのものも失わせてしまったのだ。

失ったモノの大きさに、改めて愕然とし無念な気持ちになる。