日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地方から考えるコト

2013-02-23 20:08:37 | 徒然
母の命日にあわせ帰省し、戻ってきた。
帰省の度に思うコトなのだが、地方の元気の無さは加速度的になってきている、と言うコトだ。
全国紙、特に経済紙などで「アベノミクス以来、株価が上昇し日本経済も明るい兆しが見え始めた」的な記事を読むと、それを実感できるのはある程度の都市部であって、過疎率が全国でも1位2位を争うような地方では、実感するコトは無い。

昨年11月に一度、父の用事で帰省した時以上に感じたことは「経済の回復を暗闇の中を手探りで探している」という感じでは無く、ある種の諦め感が出始めているのでは?と言うコトだった。

自民党が与党に返り咲いてから、公共事業への投資が増えたコトで「公共事業への期待感」というモノはあるのだが、それがどれほど地方経済に影響するのか?と言う期待感が余り感じられない、と言う感じなのだ。
言い換えれば、公共事業は期待しているが、それが長期的雇用に結び付き、安定的な事業になれば嬉しいが、一時期的なモノであれば、期待薄という感じだ。
だからと言って、積極的に自分たちで産業を興し雇用を創る、と言う意識は持っていない。

もう一つ感じたコトは、大阪の橋下さんや名古屋の河村さんが「地方が元気にならないと、日本はダメになってしまう」という危機感を、地方は感じていない、と言うコト。
「いずれ政府が何らかの方策を考え、やってくれる」と言う感覚が、未だに強いと言うコトだ。
首長と呼ばれる人たちが革新的なコトを言っても、実務を担当する人達が、動こうとしないというか、動く理由が分からない、と言う感じなのだ。

「だから、地方がダメになる」と言うコトは、余り言いたくは無い。
ただ、政治にしても経済にしても「自分たちが参加している意識」が、希薄なのだ。
もしかしたら、地方にあるこの「自分たちが参加している意識が希薄」というコトが、日本の閉塞感の一つなのでは?
地方にいるからこそ、都市部よりも意識的変革をする必要がある様に思いながら、戻ってきたのだった。