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人のエゴ?が創り出した悲劇かも知れない

2013-12-02 20:17:22 | アラカルト

Yahoo!のトピックスに「世界で最も醜い犬、死ぬ」という、ロイターの記事が取り上げられていた。
Yahoo!ロイター電: 「世界で最も醜い犬」が急死、違いを認める尊さをを教える

確かに、ロイター電の記事掲載写真を見ると、お世辞でも可愛い!とは言い難い。
ただ、この犬の写真を見て感じたことは、「何故この様なブリーディングをしたのだろう?」という疑問だった。
この犬は、チワワとチャイニーズ・グレステッドを掛け合わせたようだが、無理なブリーディングによって、悲劇的な子犬や子猫が生まれる、と言うコトを聞いたことがある。

私が子どもの頃、ペットと言うよりも「番犬」的な要素で犬を飼う家庭が多かった。
それがいつの頃からか、「血統書付き」が一般的になり、犬や猫の品種が急激に増えたような気がする。
と同時に、ペットにも「流行」が現れるようになってきた。
バブルの頃は、シベリアンハスキーやピレネーなどの大型犬だった。
バブルが崩壊し、某消費者金融のテレビCMに起用されたコトで人気になったのは「チワワ」だった。
その頃から、マンションでも飼育できる小型犬が主流になった様な気がする。
猫なども以前は「アメリカンショートヘア」が人気だと聞いたことがあったのだが、最近は、足の短い「マンチカン」というタイプの猫が人気らしい。

最近の統計では、犬や猫などのペットの数が新生児よりを上回っている。
それだけペットを飼われる方が多く、マンションなどの集合住宅でもその様な住居環境が整いつつあるのだろう。
ただそれとは別に、「血統書」や「他の人が飼っていない珍しい品種」を求める結果として、悲劇的なペットを作りだしている可能性も考える必要があると思う。

死んだ「世界で最も醜い犬」が同種の交配で生まれていれば、このような容姿ではなかったと思う。
珍しさを求め無理な交配の結果として生まれたのであれば、それは人のエゴによって生まれた犬ということになるのでは?
特に「チャイニーズ・グレステッド」と他品種との交配は、「世界で最も醜い犬」を生み出す可能性の高いようで、過去のチャンピオン犬もこの品種系が多いようだ。

可愛らしく、家族の一員として一緒に生活を共にするペットだからこそ、人のエゴで無理な交配をさせることは、問題なのでは?
そんなことを考えたロイター電の記事だ。