日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「自分」を基準に考える、だから・・・

2013-12-28 20:52:29 | アラカルト

今日から「お正月休み」で9連休、と言う方も多いのではないだろうか。
既に、高速道路や新幹線などは帰省ラッシュで、大変なようだ。

ところで、昨日のお昼頃、銀行のATMコーナーに並んでいたら、同世代と思われる女性が声を掛けてきた。
「今日は、随分混んでいますね。何かあるんでしょうか」と・・・。
一瞬「は?!」と思ったのだが、声を掛けてきた女性の表情は、本当に不思議そうな顔をしている。
「今日は、官公庁や企業の仕事納めですから、お正月休みで出かけられる人が利用しているんだと思いますよ」と答えると「今日って、仕事納めの日でしたっけ?」と、半ば納得・半ば不満という表情をされた。
この時の女性の表情を見て「あぁぁぁ~、人は自分のコトにしか興味がないのかも知れない」と、感じたのだった。

自営業で年末一杯まで仕事をされている方も多いだろうし、私と同世代の女性となると子育てなども終了し、様々な社会の出来事に興味・関心が薄れている人も実は多い。
むしろ「仕事納め」という意識があるのは、官公庁や企業で働いている人に限られるのかも知れない。
「お正月休みで出かける」ということにしても、自分が出かけないのであれば、ニュースなどで「お正月休みの帰省ラッシュで、新幹線の乗車率は150%を超え、高速道路は大渋滞」と知っても「大変だね~」とニュース画面を見ているだけで、「大変さ」という実感は無いと思う。
もしかしたら「そんな大変な思いをして、無理に出かけなくても・・・」と、思われる方もいらっしゃるかも知れない。

そう考えると、「人は、自分(の都合)を基準に考え、行動する」のでは?と言う気がしたのだ。
特に最近では、様々な場面で「自分の都合」ばかりを、主張することが増えている様に感じる。
ある種の「コミュニケーション力の低下」ということになるのかも知れないのだが、「自分の(都合)を主張する」ことが、「自己表現」だと勘違いをされているのか?ご自分の都合をやたらと押しつけてくる方がいる様に思うのだ。
そしてその様な方は、こちらの都合と言うものを考えることがない。
それだけでも厄介なのに、自分の思い通りにならないとイライラと不満タラタラと言う態度で、ますます自分の都合を無理やり通そうとする。

「気持ちにゆとりがあれば・・・」とも考える反面、社会全体が「自分のことにしか、興味がない」社会に変化しつつある様な感じをもっている。
来年は、少しでも「想像力を働かせた、周囲に気配り・心配りのある社会」に変わることを願っている。