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女性マーケターから見た日々の出来事

ドイツ格安航空機事故で思うコト

2015-03-27 21:46:01 | 徒然

今週、ドイツのルフトハンザの格安航空会社の旅客機が、墜落した。
乗客、乗員すべての方が亡くなれらた、という状況のようだ。
当初は、機体に問題があるのでは、という話もあった。
この事故が起きる前に、同じ機種がトラブルを起こしていたからなのだが、それがその日のうちに「副操縦士による、意図的墜落事故」になったのには、びっくりした。
というのも、パイロットという職業は「人の命を預かる」仕事だからだ。
その意識があるからこそ、乗客は安心して乗ることができるのだと思う。

その「人の命を預かる」という意識とは全く逆の行動を、副操縦士という立場にある人が、まさかこのような行動を起こすはずがない!と思っていた方は多かったのではないだろうか?
ただこのニュースを聞いて、30年以上前に羽田沖で起きた日航機墜落事故を思い出された方もいらっしゃると思う。
かくいう私も、羽田沖の事故を思い出したのだった。
この羽田沖の事故では、キャプテンである操縦士が、墜落直後に服を着替え、一般の乗客に紛れて救助されていたことなど、驚くようなコトが次々と明らかにされた。
おそらく当時流行語大賞があれば「逆噴射」という言葉が、大賞を獲得したかもしれないほどの流行語にもなった。 
後で判明したことは、当時のキャプテンが精神疾患を患っていた、というコトだった。
そして今回の飛行機事故も副キャプテンは、精神疾患をわずれっていた過去がある、と一部のニュースが伝えている。

このようなコトを書くと「精神疾患や精神疾病患者に対する差別」といわれるかもしれないが、やはり職業によっては精神疾病の既往症を持っている方は、向かない職業もあるのでは?という気がしている。
精神疾患そのものは、完治が難しいといわれているだけではなく、治療そのものの期間がとても長い。
とすれば、精神的負担の少ない部署への移動などが、最初から検討される必要があったのでは?
そして、「ドイツの飛行機会社の話」と片付けずに、日本ではどうなのか?というコトを考える必要があると思う。
来週には、入社式が行われる。
新人だけではなく、今フロントランナーとして働いている人たちが精神的に追い詰められない職場環境とは?というコトを考えるきっかけとなれば・・・と、思っている。

事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。