日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

安倍さんは、日本よりも米国がお好き?

2015-03-13 19:55:48 | 徒然

今朝、FMを聞いていたらオーストリアが国連加盟国に呼びかけていた「核兵器禁止条約」にサイン(=同意)をしない、というニュースがあった。
こんな大事なニュースなのに、全国紙のWEBサイトでは記事の確認ができなかった。
私のチェック漏れの可能性はあるとは思うのだが、とても重要なニュースだと思うのだがトップで扱われていない、ということがなんとなく、嫌な感じがしている。
唯一というわけではないとは思うのだが、東京新聞のWEBサイトで記事を読むことができた。
東京新聞:核禁止文書 賛同せず 政府、米の意向を重視

FMで聞いたときにも感じたことなのだが、これまで日本は「核」という言葉にとても敏感で、一種のアレルギーのようなモノを持っていた。
それは「被爆国」だったからだと思っている。
毎年開催される「ヒロシマ・ナガサキ」の慰霊祭などでは、「核のない国。他国を侵略しない平和国家」ということが、宣言されている(と、記憶している)。
「被爆国だからこそ、核兵器の悲惨さを知り、核兵器のない世界を目指そう」ということは、戦後70年間繰り返し言われ続けてきたことだ。
その意味で、日本は「核兵器廃絶」に向けてのフロントランナーであるべき国だと思っていた。
ところが、どうやら安倍さんはそのようには考えていないようだ。

確かに、中国は核兵器を持っている。
インドもパキスタンも持っている。
一部では「核兵器を持つことが、核の抑止力となっている」という考えを持っている方もいらっしゃる。
「核の抑止力としての核兵器」ということは、あくまでも個人の考え方として、あり得るとは思っているがそれが「国」ということになると、どうなのだろう?
しかも、ここ2年ほどの間で安倍さんが次々と決めた「戦争への道筋」のような行動は、今回の「核兵器禁止条約に賛同せず」ということでより一層、不安を持つ人を増やしただけではないだろうか?
しかも、「米国の意向を重視」というのは、いかがなものか?

「集団的自衛権」を容認される方の中には、「独立国家として、当然」という意見を持っている方がいらっしゃる。
それも一つの考えとしてあると思うが、「独立国家」というのであれば、何も米国の意向を重視する必要はない。
「自分の考えで、どうするのか?」というのが、独立国家の基本だからだ。
一連の流れをよくよく見ると、安倍さんは自国よりも米国のほうがお好きなのでは?
だから米国が期待する「集団的自衛権の行使」によって、日本も米国の戦争能力の一部としてもらいたいのでは?という気がしてくるのだ。

それにしても、なぜ全国紙はこのようなニュースを記事にしないのだろう?
メディアの自主的規制をかけさせるほど、政府が何等かの圧力をかけているのだろうか?