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関西が元気になるには、女性の力が必要?

2016-01-16 21:15:48 | 徒然

NHK朝の連続ドラマ「あさがきた」が、好調のようだ。
毎週のように掲載される新聞の視聴率調査でも、高視聴率だということがわかる。
ちなみに、私が見ている視聴率調査は「東海地区版」で、一般的に使われている東京(関東版)とは、随分視聴率の数字が違うことが多い。

そして先日、「あさがきた」の次の次の作となる作品が発表された。
「べっぴんさん」というタイトルのドラマのようだ。
このドラマの話の筋が一部紹介されていたが、子供服の「ファミリア」の創業者を中心としたドラマのようだ。

NHKの朝の連続ドラマの制作は、前期東京、後期大阪と分かれているので、どうしてもドラマの舞台が前期は東京中心、後期は関西中心となってしまう傾向があるのは仕方ないと思う。
ただ、後期のドラマ作成を担当する大阪で制作されるドラマは、主人公の女性がとにかく元気な印象がある。
現在放送中の「あさがきた」の主人公は、嫁ぎ先の商売の危機を立て直すだけではなく、新規事業を次々と立ち上げ、失敗しても立ち上がり、事業を成功させる、という「タフな女性」だ。
もちろん、その主人公を支える家族の物語でもあるのだが、とにかく「パワフル」という印象が強い。

そして次の次の作品である「べっぴんさん」のモデルとなった「ファミリア」の創業者は、「あさがきた」とは別の意味で「時代をキャッチする力」を持っていた女性のように思える。
というのも「子供服」のイメージを、「ファミリア」は大きく変えたからだ。
特に女児の洋服という点では、「お母さんの手作り」から「既製服」へと大きく変えたような気がする。
それだけではなく、「子供服のTPO」という点でも、革新的だったような気がする。
最も今は、普段着とよそいきの服の差が無くなってきているので、そのような感覚はないかもしれないが、「ファミリア」が作りだす「可愛い、清潔感、おしゃれ」という女児服というのは、私が子供の頃(と言っても40年以上前の話だが)は、当時の母親たちにとってはとても重要な「購入ポイント」だったように思う。
家庭での洋裁(=お母さんの手作り)から、既製服へと大きく変化した時代でもあったからだ。

そのように見てみると、関西の元気を取り戻すには女性の力が必要なのかも?という、気がしてくる。
今でも「関西のおばちゃん」というと、パワフルなイメージがあるが、そのパワーの使い方を違う方向へと持っていくコトが、関西(経済を含む)の復活(というと大げさだが)という気がしてくるのだ。

もちろん、ドラマなのである程度「誇張」されている部分があるにしても、女性の持つしなやかさと強さを上手に活かすような社会文化があったのでは?という、気がしてくるのだ。
そういえば、小篠綾子さんをモデルにした「カーネーション」なども、関西ならではの女性の姿だったような気がする。