日々是マーケティング

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コンビニ統合で新商品開発は、どうなる?

2016-01-27 19:00:39 | ビジネス

以前から言われていた、「サークルKサンクス」と「ファミリーマート」の統合。
どうやら本格的な動きになってきたようだ。
朝日新聞:サークルKとサンクスの店名、ファミマに統合 3年かけ

3年かけて統合となると、随分長い時間をかけての統合という気がするのだが、おそらく調整する事柄が多いのだろう。
その一つと言っては変かもしれないが、これまで独自に開発をしてきた商品などは、一体どうなるのだろう?

ご存じのように、コンビニ各社は様々な商品を開発し、差別化をしてきた。
もちろん、昨今の「カフェブーム」のように、各社一斉に足並みをそろえる新商品や新サービスもあるのだが、コンビニ各社の差別化の一番は、いわゆる「ホットメニュー」と呼ばれる店内で調理されたものやおでん、中華まんなどだろう。
ここ10年くらいは、それらの「ホットメニュー」に加え、「スィーツ」が加わっている。
昨年、セブンイレブンがドーナッツを販売するようになると、コンビニ各社はパッケージ入りのドーナッツの販売を始めたりしている。
ドーナツだけではなく、近所のミニストップとサークルKを見ていると「ドーナッツ」に加え、「チーズタルト」も加わってきているようだ。

コンビニの新商品開発の中には、各地の高校や大学などと、共同で商品開発をしている場合も多い。
これら各地の高校や大学などと共同で開発した商品(多くは、惣菜パンや菓子パン、お弁当なのだが)は、全国同じと思われがちなコンビニに、地域性を持たせることになり、地元のファンを増やすことに一役買っているように思う。
そのような商品開発に積極的だったのが、サークルKサンクスとファミリーマートのような気がする。

コンビニに置かれている商品にPB商品が増えつつある、ということを考えると、食品だけではなく様々な部分での調整が必要になってくるのでは?と、考える。
そのための3年なのだとは思うのだが、サークルKサンクスらしさとファミリーマートらしさを残しつつ、PB商品を統合する、というのは互いのオリジナリティーを尊重しあう必要があり、上述したような地域性のある商品開発などに関しては、不安な部分のほうが大きいような気がする。

そしてPB商品を含め、ほかのコンビニ商品にも影響を与えるのだろうか?